Eternally _ryuto_ (ページ29)

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確かサッカー部で、走るのが早くて、背が高くて、クラスの人気者だったような…

『久しぶりに卒アル見る？笑』

沙「みたい！あんの？！」

『何持ってけばいいのかわかんなくて、持ってきたの笑』

私の部屋の棚から少しホコリの被った卒アルを引っ張り出す。

沙「うわ笑やばいね、ほんと」

修学旅行も、体育祭も、文化祭もずーっとあの5人で行動して。

意味のわからないくらい短いスカートに思わず吹き出す。

『こんな短くして何が良かったんだろ… 』

沙「冬だって寒い寒い言いながら足丸出し。笑」

どんだけ寒くても意地でも生足、って。若いってすごい笑

沙「あっ！居た～！山野健人」

『うわぁ、懐かしい、この顔』

沙「どう？久しぶりに見て」

『うん、確かにかっこいいね、イケメン』

沙「確か、山野くんもずっと好きな人いたんだよ」

『え～っなんで教えてくんなかったの』

沙「私も相手までは知らなかったの笑
だって、Aに言っちゃうと絶対落ち込むと思ったもん」

『うん…多分落ち込んでた』

結局、体育祭のハチマキの交換も、バレンタインのチョコも、もちろん告白だって、何も出来ないまま卒業して、離れ離れになったんだった。

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龍「ただいまぁ」

なんて、思い出に浸ってると龍友が帰ってきた。

『おかえりっ』

龍「なんか久しぶりに顔見る笑」

『 1日しか空いてないから笑』

龍「たのしかった？」

『うん、すっごい』

龍「そっか、よかったやん」

『うんっ

……ん？』

龍「お帰りのチューは？」

『あっ… 』

おかえり、ってキスをして。

会話全部沙恵に聞かれてるって思うと恥ずかしい。

龍「友達今日からやっけ？」

『うん、可愛いって惚れないでね』

龍「アホちゃう笑」

龍友がリビングに入ると、立ったまま緊張して動かない沙恵。

沙「 1週間…お世話になります… 」

『緊張しすぎ！笑』

龍「顔ガッチガチやんけ！笑」

もう2人して大爆笑。ほんとお腹痛い。

龍「好きなようにしてくれたらいいよ、ベッドは？Aの？」

『うん、私の部屋自由に使ってくれていいからね』

沙「ありがとうございますっ」

『龍友ごはんするね』

龍「うん、ありがと」

1週間限定の3人暮らし。

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