Eternally _ryuto_ (ページ20)

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20. ryuto ページ20

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亜「りゅーとくん！Aちゃん！いない！」

頭が回らんぐらいベロベロになってきた頃。

亜嵐くんの誕生日プレゼントをみんなで渡して、ショットに注いだ焼酎で一気して…

もう何時間経つんやろ。

何度かAの方に行って、キスをせがんでも

『酒臭いからやめて』

って拒まれ続けたのは覚えてる。

亜嵐くんに言われて気づいた。

Aが座ってた場所にいない。

明日のことも考えて、一旦酒を出そう、

そう思って、Aの姿を探しがてら、トイレに向かった。

『あ、りゅうと、大丈夫？』

龍「なんでこんなとこおるん」

『なんかしんどくなっちゃって』

休んでた、ってヘラっと笑う彼女。

龍「大丈夫？飲みすぎた？」

『龍友に言われるほど飲んでません』

龍「うん、飲みすぎた、ごめん」

『いいよ、謝らなくて笑
帰りはちゃんと面倒みるから、楽しんで』

龍「 …悪い、吐いてくる」

『え？！』

グっと口の中が酒でいっぱいになって、途端に気持ち悪くなった。

お酒を飲んで吐くって、別に珍しいことじゃないから全然体的には問題ないけど。

いざとなって、トイレに行くと吐き気は治まって。

その代わりにさっきよりももっと、酒が回って。

龍「 A 」

トイレの前で僕を待つ、彼女を呼んだ。

『はあい？大丈夫？』

龍「来て」

『何言ってんの、男子トイレだよ。早く出ておいでよ』

龍「いいから」

そう言って戸を開けて、トイレの個室に彼女を引き込む。

『ちょっと！』

大きな目をまん丸に見開けて驚くA。

龍「シー」

『酔っ払いすぎ… 』

龍「声出さんといてな」

動かない頭でそう言って、彼女の唇に自分のを重ねる。

『もー… 』

必死に離れようと僕の胸を叩いたり顔を背けようとするけど右手で顔をがっちり抑えて、左手で腰をぐっと自分の方に引き寄せたらこれでばっちり。

『私まで酔いそうになるから…ほんとやめて… 』

そうAが言った瞬間。

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