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5日間の抗がん剤治療は、今日で終わる。
正直、もうへとへとだ。
車酔いがずっと続いてるかんじ。
ずっと気持ち悪くて、気を抜けばえずいて、胃から全てが戻ってきてしまう。
光｢Aちゃーん、わかるかな。しんどいね。今から吐き気止めのお薬入れるからね？楽になるからもうちょっと我慢してね｣
気持ち悪すぎて、どこを見ていればわからないから目は閉じたまま。
声はちゃんと聞こえてるけど、返事をするのが辛い。
ｳｯ、、、ｹﾞﾎｯ！、、ｹﾞﾎｯ
涼介｢Aー？我慢しないで全部出しちゃっていいよー？｣
涼介はやっぱり小児病棟の看護師。
私の調子が悪い時は、必ず赤ちゃんをあやすような口調になる。
でも背中を叩くのをやめてほしい。
もう吐きたくない。
疲れるから。
｢んぅ、、それ、、やめて、、｣
涼介｢背中トントンするの嫌かぁ、擦る？さすった方が楽かな。｣
涼介は、患者が楽になるように一生懸命考えてくれる。
辛い。
しんどい。
苦しい。
早く逃げ出したい。
地獄のようなこの時間から。
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作者名：よぞら | 作成日時：2020年2月3日 11時
