perfect smile【しょごりく】

Ｎｏ．７ ページ7

親善試合が終わり、今はしょうごの家へお邪魔しています。




しょうごはアパートで一人暮らしをしているけど、清潔感がある部屋で、ちっとも食器やごみなんて溜まってない。




ご飯も美味しいし、家事もできる･･･




なんて良妻なんだ。





「お弁当箱洗うんで出してください」



「めっちゃ美味しかった〜。また作ってくれる？」



「口にあってよかったです。愛情こめてつくりましたからね」






可愛すぎか。




えへへ、なんて照れ笑いする恋人が可愛すぎて、洗い物を始めたしょうごを背後から軽く抱きしめる。




もう、なんて抗議されても、耳が赤くなっているのが見える。




耳をちょんと触ると、肩を震わせて、びく、と反応した。




え、なにそれ。




その反応に気を良くして、耳から頬や首にかけて手で撫でたりしょうごの肩に顔を乗せたりする。






「もう、やめてくださいよぉ･･･」






全てが終わったあとで振り返ったしょうごの顔はりんごのように赤くなっていた。




そして目は潤んでいる。




なにかが、自分の中でくる。






「なあしょうご」


「･･･はい、りくさん」






ちゃんと身体を向き合わせて俺は正面から抱きしめる。







「しょうご、したい」







しょうごの肩に顔をうずめながら、そっと耳元で言った。





しょうごから小さく、はい、と声が聞こえた。

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