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No.5 ページ5

「陸、どこいってたんだよ」


「トイレですか?」


「あー、うん、まあ、そんなとこ」





控え室へ戻った瞬間、チームメイトから質問攻め。


まあ、思ってたより帰るの遅くなったから仕方ないけど。




「陸先輩、そのお弁当持ってましたっけ?」




後輩の1人が俺の抱える弁当を見つけると、他の部員もざわざわと騒ぎ出す。




「もしかしてそれ・・・愛妻弁当・・・」




一瞬、部室の時が止まった。



いや、スタンド使った覚えないけど。



そしてきっかり9秒くらいたって部室を絶叫が満たした。




「ええええええええええ!!!!????」


「陸さん、恋人いるんですか!?」


「いや、陸かっこいいからいるくない?」


「絶対に絶世の美女!!!」


「おい、陸見せろ!!!」



このままだと収集つかなくなりそうなので、ひとまず皆を落ち着かせることにする。





「ちょっと皆落ち着いて!彼女はいません」





彼女がいないと言えば嘘をついていることにはならない。



恋人がいることは皆には伏せている。



これはしょうごと決めた約束。



「仲良くしてる後輩が持ってきてくれたんです」




「おお、そうか・・・」

「な、なんかほっとした・・・」




部員の温度が一気に下がり、みんなベンチや床に落ち着いていく。



それを見届けた俺は包みを広げてやっとのランチタイムに入る。



何を1番に食べようか、と少し悩む。



どれも輝いていておいしそう。



少しお弁当を見つめたあと、黄色い卵焼きを口に含んだ。





「・・・うまっ」





口にふんわりと広がる落ち着いた甘み。



しょうごはだしの入った関西風が好きだけど、俺のために関東風の甘い卵焼きを作ってくれたのだと思うとたまらなく愛おしい。


次は唐揚げ。


うまい。


下味がしっかりとついていて、肉もパサパサしてない。



箸が止まらず、あっという間に完食。



「ごちそうさまでした」





「陸先輩はやっ」


「なんか落ちましたよ?」





「ん?」




後輩から渡された紙は2つ折りになっていて、それを開く。





『午後も頑張ってください(≧∇≦)
応援してます!!しょうごより』





「みんなああああ!!!!!!午後も頑張るぞおおおおおお!!!!!」





「どしたんすか急に立ち上がって」

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波瑠(プロフ) - 久々の更新とっても嬉しいです!! (2020年4月21日 12時) (レス) id: 3edc067806 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ☆(プロフ) - あいしゅんさんの言葉選びがエロくて好きです(//∇//)耐えてるしょごくん…萌えます。更新楽しみにしてます! (2020年4月9日 20時) (レス) id: 5a4ad934f2 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 最高です。続きが気になります。楽しみに待ってます。 (2020年4月8日 9時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 続きがめちゃくちゃ気になり過ぎてどーなんのかな?と妄想してしまいます…更新頑張ってください。 (2020年4月5日 13時) (レス) id: 2efa75c036 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 友菜(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!!! (2020年3月26日 15時) (レス) id: 10694b541c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいんしゅ | 作成日時:2019年12月27日 18時

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