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No.26 ページ27

サッカー部は総勢100人以上の大きな部活。


その中で大会のレギュラーとして選ばれるのは20人。


スタメンは11人。


とっても狭い門。


小さい頃から培ってきた体力とテクニックは青山陸を入部してすぐにエースストライカーに伸しあげた。


それは自分で自負していること。




茜色のコートに黒い線を描いてボールが白いゴールへ吸い込まれた。



そのとき、ちょうどゲームの終わりを告げるホイッスルが鳴る。


これで今日の部活は終わりだ。





「終わった〜・・・」



汗を拭いながらスパイクを脱いでレギュラーの部室の中へ入る。


そして部室の壁にかけられたデジタル時計を見て気づく。





もう1年生が帰ってくる時間だ。




それから服を着替え終わり、すぐさま部室を飛び出す。



グラウンドを突っ切ってバスが泊まっているであろう正門前へ走る。



けど、そこにはもうバスはいなかった。



がっくりと肩を落としてため息をつく。




「しょうご・・・」



「りくさん?」



「え?・・・しょうご!」



もう先に帰っていたと思っていたのに。


しょうごは待ってたんだ。


俺の部活が終わるのを。


約2日ぶりに会えたことが嬉しくてぎゅ、と抱きしめる。


まわりには誰もいないし、と思って学校内だけどそうした。


しょうごは顔を赤くして照れてる。


本当に可愛いんだから。





「もう帰ったのかと思った〜。よかったぁ・・・」



「・・・えへへ、今日はりくさんと帰りたいなぁって思ったんで」




そう言ってはにかむ。



早く本当に誰も居ないところでキスがしたい。



とびっきり甘くて今までの寂しさを埋めれるやつを。



しょうごの手を引いて校門へ向かった。



「無事に帰ってきてくれてよかったよ。ケガな
い?」


「・・・、りくさんのお守りのおかげで」



そう言って向日葵のような笑顔でこちらに俺が渡したブレスレットを見せる。




「ねえ、それお揃いにしたくなっちゃった」



「え?」



「今度また買い物デートしようよ」



「・・・でも」



「だめ?」



「嬉しいです・・・」



「えっ、なんで泣くの!?」



ぽろ、としょうごの瞳から涙が零れ落ちた。


よしよし、となだめながらしょうごの家まで送り届ける。



今日は疲れているだろうと思ったからしょうごの家にはあがらずに俺もすぐに帰った。

No.27→←あいんしゅより



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波瑠(プロフ) - 久々の更新とっても嬉しいです!! (2020年4月21日 12時) (レス) id: 3edc067806 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ☆(プロフ) - あいしゅんさんの言葉選びがエロくて好きです(//∇//)耐えてるしょごくん…萌えます。更新楽しみにしてます! (2020年4月9日 20時) (レス) id: 5a4ad934f2 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 最高です。続きが気になります。楽しみに待ってます。 (2020年4月8日 9時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 続きがめちゃくちゃ気になり過ぎてどーなんのかな?と妄想してしまいます…更新頑張ってください。 (2020年4月5日 13時) (レス) id: 2efa75c036 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 友菜(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!!! (2020年3月26日 15時) (レス) id: 10694b541c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいんしゅ | 作成日時:2019年12月27日 18時

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