【ハイキュー!!】 体は男、中身は女 【男主】

はらぺこ　　　　２６ ページ28

じとーっとしょうよーを見ていたら、何を思ったのか口を開いた。


「ちわス！」

「身長いくつだ？」

「ち、ちわ――」

「１８０です」


しょうよー……気付かれてない。

俺のこと放置するからだぞ〜なんて思っていると、しょうよーはグッと拳を握りしめた。


「あっ、あのっ!! ちわす」


ちわす、と言ったしょうよーの声が、体育館に響き渡る。

普段の声も大きいからね、しょうよーは。ビビると小さくなるけど。


「あ”？ !!! あっ、おっ、お前ェッ……!!! チビの一番!!!」


やっとしょうよーの存在に気付いた先輩たち。

田中さんは吃驚した様子で、しょうよーを指差した。


ていうか覚え方……チビの一番って……。


「――じゃあ、このもう一枚の入部届の……『日向』って……お前か……!!」


入部届としょうよーの顔を見比べる主将。


「……いやあ……ちょっとビックリしたな……。そうか、お前らどっちも烏野か……！」


……これ、俺いる必要ある？

俺マネージャー志望だしさ、取り敢えず仕事内容がわかればそれでいいんだけど……。


潔子さんとマネージャーやりたいなぁ。

あんな美人と一緒に仕事ができるとか、幸せ過ぎない？

一年のあの子の時みたいに、いっぱい話してくれるかはわかんないけどね。それでも楽しみ。


なんて思ってたら、いつの間にかしょうよーと影山くんが喧嘩し始めた。


「……お前らさ……もう敵同士じゃないってわかってる？ 仲間だって自覚しなさいね。バレーボールは繋いでナンボ、大事なのは連携なんだから――」

「勝負しろよ、おれと……！」


しょ、しょうよー!? 主将の言葉遮っちゃってるよ???


「ぅオイ!! 大地さんの話の途中だろうが!!」


ほら田中さんも怒ってる……。

というか主将の名前大地さんか、ちゃんと覚えとかないと。


田中さんの言葉も無視して言い争うしょうよーたち。

バレーで勝負するぞ〜的な会話を繰り広げている。


……俺ホントに帰っていい??

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