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「あ、おかえり〜。今日はどうかしたの?」
「荷物、取りに行ってた」
「お?本格的に居候するつもりだな?」
「あんたが言ったんじゃん。ここに帰って来ればいいって」
「えへへ、なんか嬉しい」
少し心を開いてくれたようで嬉しい。
そう言ったら無言で睨まれるのはわかっていたので沈黙に溶かす。
「ねぇA」
隼はAの隣に座る。
「Aのこと、教えてほしいな」
Aは一瞬こちらを見てすぐに目を逸らした。
「なんで」
「何も知らないと、助けたくても助けられないから」
「取り上げて話すようなことは特にない」
「あるよ。家に帰らない理由、教えてよ」
Aは深くため息をつく。
「めんどくさいから学校に行かないし、帰りたいって思わないから家にも帰らない。ただそれだけ」
「…A」
警戒心の壁が、目に見えそうなくらい厚くて、心が折れそうになる。
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秋(シュウ)(プロフ) - 青葉さん» コメントありがとうございます!その作品とても好きな作品で、それを読んだ後に作り始めたので影響受けちゃってるかもです…!自然だと言ってもらえて嬉しいです! (2018年8月14日 18時) (レス) id: 1fb44807fd (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - ちょっと『また、アシタ』ぽくて雰囲気すごく好きです。隼くんのキャラに違和感がなくてすごく自然な作品だなって感じました。更新楽しみにしてますね! (2018年8月13日 23時) (レス) id: fccf92ae33 (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - くれおんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです! (2018年8月13日 11時) (レス) id: 1fb44807fd (このIDを非表示/違反報告)
くれおん(プロフ) - めっっっっっちゃおもしろいです! (2018年8月13日 0時) (レス) id: 99e78605ea (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです。更新頑張ります! (2018年8月12日 17時) (レス) id: 1fb44807fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年8月7日 21時