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今日は良く晴れていた。

日差しは強いが、清々しさはさすが夏を思わせる。







龍友は片手に菊の花を持ち、とある家の前に立った。


ここに来たのは、10年ぶり。









「あいつが死んでから、一回も線香あげれてなかったしな…」









今なら笑顔で久しぶりと言える気がする。









「…あれ、龍友君?」


声のした方を振り返る。


「…おばさん?」


「龍友君よね?数原龍友君よね?」


「はい」


「久しぶりじゃないの!大きくなったわね!」



「お久しぶりです」






龍友は笑顔で挨拶を交わした。



そこにいたのは友達の母親。

白髪は増えたが、明るい笑顔は変わっていなかった。








「もしかして、息子に会いに来てくれたの?」


「はい」


「どうぞ入って」








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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年6月29日 21時

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