第149話 ページ16
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「帰りたい」
Aはそう独りごちる。
エリーは笑ってAを見る。
「いろんな人いるから楽しいじゃん」
「楽しくない。事務所内の人脈なさすぎて萎える」
「この機会にに増やしたらいいじゃん」
「エリーって手厳しいよね」
初めは固まっていたメンバーも先輩などに連れられてバラバラになってしまった。
Aは珍しく心細くなりながらそんな様子を見守る。
「A!」
大きな声でそう呼ばれてAは振り返った。
「白濱さん」
「やっほ」
亜嵐はメンバーを引き連れてAのところまで歩いてきた。
「Aが1人になるのずっと待ってたんだ」
「1人だと寂しかったので助かります」
「あ、そういやうちのメンバーしっかりと紹介できてなかったよね。今大丈夫?」
「あ、はい」
Aはメンバーを見つめる。
「あ、改めて白田Aです。よろしくお願いします」
Aは一応年下なので先に挨拶を済ませた。
「俺も改めて、白濱亜嵐です」
他のメンバーも自己紹介を済ませた。
「にしても、この間は大変だったね…」
「お騒がせしてすみませんでした」
Aはそういうとすこし頭を下げる。
「いやいやいやとんでもない!Aちゃんが謝ることじゃないよ」
亜嵐は優しくそう言った。
「あ、そういや佐野玲於は今先輩のとこ行ってて今いないんだよね。またAに声かけておくよう伝えておくから!」
「わかりました」
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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年4月6日 18時