エピローグ ページ45
もう何もしたくなくて、自室に戻った時の事だった。
「コネシマさん……っゾムさんが生き返りました！！」
ショッピがワケの分からない事を言ったのは。
「……は？」
ショッピからその言葉を聞いた時、俺は耳を疑った。
あの時ゾムはもう確実に死んでいたから、そんな奇跡みたいなことが起こるとは思わなかった。
国の魔法使いの魔法をもってしても、ゾムは生き返らなかったし……。
だから始めは何かのイタズラかと思った。それかゾムが死んだ事に悲しんでいた俺に対する一種のなぐさめか。
「何言ってるんや。ゾムはもう……」
「早く！早くゾムさんを見て下さい！」
珍しく声を荒らげるショッピに気圧され、言われた通りに門に戻る。そこには確かに、ゾムの死体があったはずだった。
「あ！！シッマ！ようやく来たか！」
「ゾムが生き返ったんよ！」
「あ！シッマ！何か知らんけど生き返ってたんよ！」
でも、そこには生きているゾムの姿があった。
「……」
泣きそうになる。
「シッマっ！本当に…会えて良かったっっ！」
そしてゾムの実体が俺に抱きついてくる。
そこで自分の目がおかしくなった訳でも、疲れている訳でもない事に気づく。
「？？？？」
でも、本当にこれが現実なのか疑問に思ってしまう。
「あの〜〜どうやってゾムは生き返ったん？？」
魔法使いの魔法でも生き返らなかったゾムが、どうやって生き返ったかがよく分からない。
生きているという事がわかっても、どうやって生き返ったかが分からなかったら信じることは難しいと思う。ただでさえ蘇生って、この世界のルールに逆らうような変な物だし。
「あ〜〜それはな……。よく分からない！」
「は〜〜〜〜！！？？」
グルッペンからは検討違いの言葉が返ってくる。ま、いつものことだが……。
「ん〜〜何かよく分からんが、Aがゾムが生き返ってほしいって言葉にしたら、声が聞こえて、光に包まれてゾムが生き返ってた」
「ん〜〜言っている意味がよく分からん」
「それは俺もだ。ままままま、とにかく今は、ゾムがいる事実に感謝だな！」
「……はぁぁぁぁぁ。確かにそうやけど……」
生き返った理由が分からなくても、とにかく今はゾムがいることに感謝をしよう。
そう決めたコネシマであった。
ーーー
「ゾム。お前が仲間じゃないかもって言っちゃってスマンかったな」
「……？そんなこと言われたっけ？？」
「………いや。何でもない」
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
