検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:6,611 hit

"   ページ41

「えっ……」


あのゾムさんが? この国の軍で1番強かった彼が死んだ? そんなこと有り得ない。だって、あの人は強いんだから。

でも、もし本当にそうだとしたら……。

その真相を知るために、城の門まで急ぐ。


「何これ……!」


門の前まで辿り着くと、夜だというのに大勢の人々がいた。その中には一般兵もいて、皆悲しんだり心配したりしていた。
しかも、奥の方まで人だかりがある。


「どんだけあるんや!」


国民達もなんだなんだと、ざわめいている。


「早く行きましょう!」


まだ間に合うはず。
オスマンさんの手を引いて、人だかりをかき分けた。


「邪魔や!!」

「どうかどいてください!!」


声を出しながら人だかりに突っ込む。


「オスマン様のお通りだ!!」

「道を開けなさい!!」

「どいて!」

「押さないで!」


幹部であるオスマンさんがいることが大きいのか、皆、私達に道を譲ってくれた。

幹部ってスゲェぇぇ!

奥の方まであった人だかりが消え、みるみるうちに道ができていく。


「これで早く行ける……!」


でも、視界が晴れたからこそ分かったことがある。
それは、人だかりの中心部まで300mはあるんじゃないかくらい遠いということ。でも今は、走るしか解決方法がなかった。
運動音痴だが、全力で走る。


「はぁ、はぁ……!」

「Aちゃん。Aちゃんしかゾムを助けられへん!!もう少しの辛抱や!」

「Aさん、頑張ってください……!」

「あと少しでっ……!!」


他の幹部さんたちも来ているようで、後ろから声が聞こえる。


「着いた………!」


そして私はついに人だかりの中心部に到着した。
ゾムさんはぐったりと倒れていて、苦しそうに胸を押さえながら死んでいた。


「フュぅぅぅ」


死体を見るのが初めてで、精神が異常になりながらも蘇生を始める。

えぇ〜と対象者の頭を触る………んだっけ。

まさかこんなに早く使うとは思わなくて、記憶の奥にしまってあった蘇生の方法を頑張って思い出す。
生き返れぇぇぇ!!
ゾムさんの頭を触った。


「え?なんで……え?」


ゾムさんはなんと蘇生しなかった。


「……まっまま、方法が違ったっていう可能性もあるから…………!!」


私の記憶がクソだったっていう可能性が十分にあるから………!
この可能性は、私の、他の幹部の精神を壊さないための、一筋の希望だった。

ーーー

更新クソ遅くてすみません(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
れもんごはん

"  →←1つの地獄



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , d! , 軍パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます!応援していると言われてとても嬉しいです! (1月31日 6時) (レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します!!面白かったです!!更新頑張ってください!応援してます! (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。1日1更新以上頑張ります! (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます! (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れもんごはん | 作成日時:2024年1月26日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。