村の山の中に ページ5
てくっ、てくっ。
私は今、朝のお散歩がてらに山を登っている。この場所は村の山の中。地面は苔に覆われていて、それを木漏れ日が照らしている、とても神秘的な場所だ。
「いつ見てもきれいな場所だな〜本当に」
「やはり！あなたもそう思いますか！！」
「！！」
声のした方向に顔を向けると、目の前に１０歳くらいの男の子がいた。え？誰だれ？？あなたは何者？？そもそもこんな山奥に子供１人で来るなんてありえなくない？？えっマジで誰？？？服も洋服とかじゃなくて白色の袴を着ているし........。白色？白色で和服ってことは........
この間０．１秒
「幽霊だああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」
「ちがいますってえええぇぇぇ！！！」
”ちがいますってぇぇぇ”という声が聞こえて私は我に返った。
「え..........？君、幽霊じゃないの？」
「勿論違いますよ。いいですか？冷静になって足元を見てみて下さい」
私は男の子の顔から段々と視線を下に下げていく。
「足。ある...」
「そうゆうことです」
「幽霊と間違えてすみませんでした」
私は申し訳無さから男の子に向かって頭を４５度下げた。男の子は動きもせずに、優しい声でこう言った。
「許しません」
「え？」
私は思わず顔を上げてしまった。優しい声で言っていたから許してもらえたと思っちゃたじゃん！！男の子は優しい笑顔で続ける。
「なのでこの先にある神社の掃除を手伝って下さい」
「はい？」
「この先に僕が勤めている神社があります。ついてきて下さい」
男の子は山奥に進んでいく。
「１人で行くのは危ないよ！！」
私は叫んだ。だけど男の子は止まらずどんどん進んでいく。え？どうしよう？？行こうか行くまいか一瞬迷ったけど、子供を一人にさせるのは危ないと思い、ついて行くことにした。
ーーー
「着きました！ここが僕の勤めている神社です」
「はぁぁ...。はぁぁぁ..........」
「息切れが凄いですね」
めっちゃ歩いた。マジでめっちゃ歩いた...。
前を見ると、２ｍぐらいしかない鳥居が私達を出迎えてくれた。ここはどこ？この村に来てもう８年だけど山奥にこんな場所があったなんて......！
「この村に神社ってあったんだね。知らなかったよ」
「そうですね。ここ４０年は１年に１人しか来ないほど、来る人が減ってしまいました。なので、知らないのが普通かもしれません」
男の子は少し悲しそうに言った。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
