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遺言でも言いたいのだろうか、相手は静かに息を吸う。
「お前、何がしたいん？」
相手は答えぬまま、息を吸い続ける。
「…………ハァ」
そして、息を吐いた。とたん、どうしようもない苦しさが俺を襲ってきた。
「ッッッッッ！！！」
その苦しさに思わず倒れ込む。
「…ハ……最後に油断しましたね……！」
「………ッッ！」
声を出すのすらままならない。一体何が起こったんや！？
相手を見てみると、してやったり。というような口元をしていた。
「私の、二酸化……炭素を……毒にしました」
相手は驚きの事実を言ってきた。体内にも二酸化炭素があるというのに……！全身が鉄でなければできない芸当だ。
それは……反則やろｗ。
もう笑うことしかできない。
「………でも、本当に強いですね。既に致死量以上の毒を吸っているのに、まだ、耐えているとは………。ですが、もう限界も近いのでは？……苦しみながら死んでください」
相手は立ち上がり、何処かへと歩き出してしまった。
俺も……もう死ぬのか………。
なんて、柄でもないことを考え始める。
ごめんよ皆……！もっと食害してやりたかった…………！！
後悔はまだ残っているが、結構幸せな人生だった思う。
グルッペンに出逢った事自体、奇跡だったし……。
でも、せめて、飯国に勝った瞬間でも見たかったな……。
飯国に勝ったら、全ての国を制圧できたのにな。最後、力になれたらよかったな。
力になれたら…………。
そうだ。
残っているあいつらの為にも、飯国に勝つ為にも、俺にはまだやるべきことがあるのではないか？
本当に限界が近づいている動けない体を叩き、最後の力を振り絞って地面をける。
飯国の魔法使いの強さを、あいつらに伝えないと。
”あいつらの力になりたい”という気持ちを原動力に、俺は空を飛びながら城に向かった。
最速で伝えてやらぁ！！
ーーー
その日は
夜空に浮かぶ月に、
ピョンピョンと楽しそうに舞う
人影が見えたんだと。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
