仕事をする ページ27
「はぁぁぁぁぁぁぁ」
部屋に戻り、ベッドに向かってダイブする。そして、大きなため息を一つついた。
「私って本当に駄目なやつだ」
人に迷惑をかけてばかりの自分が嫌になる。
「は………あぁ」
ベッドにダイブしたことで自分の気持ちと脳がリセットされ、食堂で起こったことを１つずつ整理していく…と、思ったことがあった。
「あれ？おかしいな……？私、何もしてなくね？迷惑をかけまくって何にもしてなくね？」
そう、全然何もしてないことだ。今までの行動を思い返してみても、この国の為に行動した事が思い浮かばない。
「……私、何にもしてない」
一応国の魔法使いだけど、ここまで来ると自分がいていいのか心配になる。
私がいなくても、この国は大丈夫なんじゃないだろうか？ そこまで考えた時、ある可能性に思い当たった。
もしかして私って……いらない子じゃね？と。
いやだってさ、考えてみればそうだよね。私、この国に来てから何もしてなくない？国の為とか考えて行動したことないよね？そりゃ国としても、必要ありませんわ。
そんな事を考えていると、
「Aさん！！」
「っ！？」
バンッという大きな音と共に部屋に入ってきた男性が大きな声で私を呼ぶ。
「な、何！？」
慌ててベッドから降りようとすると、男性が私の方に駆け寄ってくる。
「Aさん何をしてるんですか！？」
「え？」
ヤバイヤバイヤバイなんかやっちゃったのかな？動揺で頭の中がぐるぐる回る。
部屋に入ってきた男性を見ると、その男性は幹部の人だった。この前の会議でグルッペンの隣に座っていたから他の幹部さんと比べて印象が深く残っている。
「あの〜、幹部さんですよね？」
「そうです。名前はトントンって言います」
ドアを開けたときの勢いは無くなり、トントンさんは私の質問にとても冷静に答えてくれた。切り替えが凄い人だと脳内に記録しておく。
「それでAさん！！」
次の瞬間には、トントンさんの勢いが戻っていた。切り替えが凄い。
「グルッペンの護衛の仕事はどうしたんですか！？」
「………ああああああああああああああああああ！！！！！！！」
確かに！！それだ！！と言わんばかりに声を上げると、トントンさんは呆れたように息を吐いた。どうやら完全に忘れていたらしい。さっきまで私はいなくてもいいと言っていた事が嘘かのようだ。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
