この雰囲気終わってる ページ25
ベチャ
スープが服の上に落ちる。今日で何回目だろうか。
朝ご飯を食べるために食堂に着いたが、部屋の雰囲気が最悪過ぎてご飯がまともに食べられない。
「お前、近づくなや」
「こっちのセリフなんですけど」
緑パーカーの人と金髪の人が睨み合っている。この食堂にいるってことは幹部さんだよね？いや怖いって！ここで喧嘩はしないでって！
昨日、グルッペンから伝えられた事は他の人たちにも伝わっているらしく、全員が全員の事を疑っている。
「ほ、ほら！落ち着いてご飯食べよ？な？」
オスマンさんがそう言っても喧嘩は収まらない。それどころか睨み合いがエスカレートして来ている気がする。これは…いつになったらご飯が食べられるのだろうか？
「あのさ！お前ら！」
いきなり大きな声が聞こえてきてそちらを向くと、眼鏡をかけた青いスーツを着た男性が仁王立ちしていた。その隣には”天”と書かれた髪を顔に貼っている人がいる。
「敵じゃないんやから仲良くしようや！」
「いや、内通者が幹部の中に紛れているのはお前も知ってるよな？ゾムが敵ではないと言い切れんよ」
金髪の人がゾムさん？に指を指しキツイ態度で言う。怖ァァァ！どうか私がいる事に気がつきませんように！本当にあの指が私に向けられなくて良かったと思う。指されただけなのに銃で打たれるような感覚になりそうだ。ここにいる人達皆、口が開けない。
「…でも完全に敵だとは分かっていない状況やろ？」
んんんん！？天の人のその言葉に皆がビクついた。
「そんな悠長な事言ってられへんのや！ゾムが味方やっても仲間は殺される、もう手遅れなんや！」
怒りを含んだ声が会議室に響く。その声に私までビクついてしまう。
「そもそも内通者がいるという情報もデマかもしれへん。だから今はそんなバチバチしなくてもええんやない？」
天の人がそう言うと2人は睨み合っていた目をお互いに逸らし、順番に食堂から出ていった。
「……怖え。でも、これでしばらくは安全やろ」
天の人はそう呟くと青スーツの人と一緒に食堂を出ようとしたが、私がいる事にきがついたのか、彼は立ち止まって私に話しかけてきた。
「あの〜君ってグルッペンの護衛さんですよね？」
「あ、はい」
「自己紹介してなかったんで一応名前言っときますわ。僕の名前はロボロって言います。内通者がいるとかいないとかで雰囲気最悪ですがよろしくお願いしますぅ」
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
