手綱 ページ24
ある国の城内にて。
「では、これから我々国との戦争についての会議を始める...会議といっても２人だけだがな」
「総領様はいつもお一人でしたもんね」
「そうだな。でもあなたが来てくれて良かったよ」
２人の男女が机を挟んで座り、話している。
「現在の状況は、比較的激しい戦闘は少ないがそろそろ大きな戦争になりそうな状況だ」
「そうですね。このままではダメなので早めに我々国を潰すべきかと思います」
「ふむ、だが国一つ落とすには相当な資源と時間が必要だ。今は静観してもいいのではないか？」
「いえ、それは危険です。今がチャンスなんですから早めに潰した方がいいでしょう」
「......そうだな。よし、ならばその方向で動くとしよう。ところであなたの方でなにか動きはあったか？」
「えぇ、我々国の城に内通者を送りました」
「内通者だと？信用できるのか？」
「信用も何も、内通者はもう私の手綱です。裏切りったとしても、爆死するようにしてあります」
「どういう事だ？あなたに部下はいないはず」
「内通者......いや、城に行くような一般人に盗聴器を仕掛けたんです。この国に協力しているつもりは無くとも勝手に情報が流れてきます」
「盗聴器？バレるんじゃないか」
「総領様、私の魔法をお忘れで？」
「......確かにその魔法ならバレないな」
「内通者は自分が内通者だと知らずに爆死していく...面白いとは思いませんか？」
女は黒い笑顔を男に向ける。
「それで早めに国を潰すんだろう？我々国の幹部は多いから１人くらい殺しておきたいんだが」
「どんな方法で殺すんですか？」
「我々国の総領の前で頭を撃ち抜くのはどうだろう？」
「それは駄目です。総領の護衛が国の魔法使いですので」
「それは駄目だな。我々国の魔法は、死んでから一分以内だったら死者蘇生ができる魔法だろう？殺す意味がない」
「ですから、魔法使いのいない所で殺すことが大前提になります。外出をよくする幹部を殺せばいいのでは？」
「総領は外出をしない。魔法使いは総領の側にいるだろう？魔法使いがいる中では、暗殺できない」
「はい。だから外出をしない幹部を殺した方がより効果的かと」
「なるほど、それはいい考えだ。人が死ぬところを見たいなんて変な趣味を持っている幹部がいたな、そいつでいいじゃないか！」
「そうですね、それで先手は打てるかと」
「あぁ、ようやく夢が叶う.....」
こうして1人の男の欲望から始まった計画は着々と進んでいた。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
