夜のお手紙 ページ23
晩ご飯も食べ終わり寝る準備をしている最中、しなくてはならない事を思い出した。
それは、ゆりこ婆ちゃんに手紙を出すことだ。まだ、城で暮らす事と総領の護衛をする事を伝えていないから、報告をしなければ。
私は早速、紙と万年筆を取り出し手紙を書く事にした。
「なんて書けばいいんだ？ うーん、そうだな……城に住む事になったことと護衛をする事になった経緯を書けばいいか。それにしても書くのは久しぶりだな〜」
なんて独り言を呟きながら手紙を書き、封筒に入れた後封をした。今日城を見てきた中でポストのような物はなかったから、後でグルッペンに渡して出してもらおうと思う。
「よし！ これで一先ずやることは終わったし後は寝るだけか……」
私が横になって寝ようとすると、背後からぬっと私を覗き込む影が一つあった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ！」
驚いた私はベッドから飛び降り、ベッドの横に置いてあったティシュ箱を、影に向かって構えた。そして、その影をよく見てみると……。
「ぐ、グルッペン！？」
なんとさっきまで会議をしていたであろうグルッペンが部屋にいたのだ。
「お前大声だし過ぎだ」
と見下されながら注意をされた。いや驚かしたのはそっちだろうが！ウザいと思ったが、手紙を渡す手間が省けたので良し。グルッペンに今書いた手紙を渡す。
「あ、これ手紙。城で暮らすこととかが書いてあるやつ。早めに出しといてね」
「分かった」
グルッペンは服の中に手紙をしまった。やること１つクリア！！これでゆっくりと寝れると思っていたが、グルッペンがここにいる理由が分からなかったので聞いてみる。
「ていうか何でグルッペンは私の部屋にいるの？そして入るならノックぐらいしてほしかったんだけど...」
あとマナーとしてノックをしなかった理由も聞く。
「ノックはした。だが返事が無かったので勝手に入った」
マジカ、ノックしたのか。手紙を書くのに夢中で聞こえてなかったらしい。
「そして部屋にいる理由だが、緊急事態だ」
「！！」
緊急事態！？ていうかこの城に来てからヤバいことの連発だな！
「マジ？」
グルッペンの顔はいつにもまして引き締まっている。夜にわざわざ部屋に来るぐらいだから、冗談抜きでヤバいことを理解する。
「......何があったの？」
「この国の幹部の中に、飯国の内通者がいる」
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
