" ページ21
「あぁ〜グルッペン？朝早くから電話なんて珍しいやん。どうしたん？」
どうやら、グルッペンと電話をしているらしい。私には全く関係のない話だったが、どんな話なのか興味があり、耳はカーテンに当てたままだ。オスマンさんとグルッペンの会話、気になる...。
「あ！今何してるかって？」
結構些細な事だった！
「今はね、Aちゃんとお着替えパーティをしてるんよ」
これパーティだったんだね！
「え？今から会議だって？？」
オスマンさんは少しイラついたのか、声が大きくなっている。
会議の連絡してくれたグルッペン、ありがとう！！マジ感謝！オスマンさんは幹部さんなので会議には参加しなけらばならない。私はドレスを着るという本当の地獄から開放されると思い、ガッツポーズをした。
「...いや〜グルッペンごめん！今は無理だわ！」
なんとオスマンさんは会議に参加するのを断った。えぇぇぇぇぇぇ！！？？何で！？国の会議より私との着替えを優先する？？本当に意味が分からなく、ガッツポーズをした手は口元に当てられ、声を出すのを妨げている。
「〜〜〜〜！？〜〜〜〜！」
ノイズがかかりまくった音が、部屋に響く。これは多分グルッペンの声だと思う。オスマンさんが会議に参加しないと言ったことに反論しているに違いない。
「ん〜、でも今回は本当によしてほしいんよ。...あ！そうだ理由を言っていなかったね」
オスマンさんが会議に参加できない理由...めちゃ気になる。聞きたい......！もうカーテンに人の影が写ってるんじゃないかくらいに体をカーテンに近づける。オスマンさんは声のトーンを低くして話始めた。
「まだ誰にも言っていない事なんだけど...。俺って服がめちゃくちゃ好きなんだよね」
「〜〜〜〜〜〜！！」
”いや知ってるわ！！”とグルッペンは言ったであろう。私も何となく、服が好きな人なんだろうなぁ〜とは思っていたから長く一緒にいるグルッペンからしてみると、”いや今更？”となっているであろう。
「え？知ってたの？」
「〜〜〜〜！」
これは”知ってたわ！”と言ったであろう。
「まぁ、それで俺が好きな服のジャンルってスカートとかドレスとかで、着るのが夢だったんよ。でも俺って男じゃん？着れないわけよｗ誰かに着てもらおうとしても城に女性が居なくて夢は叶わないまま」
それは辛いなと思う。夢が叶わない状況っって......考えるだけでも胸が痛くなってしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
