きせかえ人形 ページ20
「いいね〜いいね〜Aちゃん。似合ってるよ！！」
「あ、ありがとうございます...」
今、オスマンさんに色々な服を着せられている。まぁ、ここに至るまでは理由がありまして
ーーー
『私がオスマンさんの部屋に行ってもいいのでしょうか？？』
『いいんじゃない？だってAちゃんってグルッペンの護衛じゃん！しかも国の魔法使いさん！立場的にも同じだし、食堂の場所を教えた貸しを返してもらわなきゃだし...来てくれるよね？』
『......はい』
ーーー
オスマンさんからすごい圧を感じて渋々付いった。という事になります。
「次はこれを着てね！」
「はい......」
...疲れてきた。着替える時に腕を使うから腕がもうパンパン！筋肉痛確定案件！！
これまでにもう１０着以上着ているのに、オスマンさんは私を帰す気は全く無さそうだ。
「次はこれを着てね！」
「はい.........」
いやそろそろ終わって！！オスマンさんは飽きないの？！そろそろ心配になってくる。
「じゃあ次で最後！！」
きたぁぁぁぁぁぁぁ！！！
オスマンさんの”次で最後”の言葉でここまで喜ぶとは自分でも思っていなかった。地獄ではなかったが地獄のような時間がやっと終わる！！！と、喜びに浸っていたのはここまで、
「じゃ〜ん！最後だしね、ドレスを着てね！」
！！？？今ドレスって言った？いや気のせいだ私は何も聞いていない...
「はいどうぞ！」
私の手には深緑のドレスがあった。いや！現実を突きつけないで！
先程まではワンピースやスーツなど着てきたが、ドレス！？ハードル高すぎ！！オスマンさんを軽く睨むが、依然ニコニコ😊ニッコリしている。くぅ！悪気が無さそうだからたちが悪いではないか！
「......着てきます......」
「ありがとうね〜！楽しみにしているよ！」
「ハハハ......」
サァァァァァァ
部屋にある着せ替え室のカーテンを閉める。
「はぁぁぁぁ」
オスマンさんに聞こえないように小さな声で言う。
「まぁ食堂の場所を教えてもらったし...いや！でもドレスは......！」
着ようか着まいか心の中で私と私が言い争っていると、外からオスマンさんの声が微かに聞こえてきた。
「〜〜〜〜。〜〜〜〜、〜〜〜〜〜〜〜！」
何か重要な事を言っているかもだし...。でも何て言っているかわからね〜。カーテンがあるからね！
頑張って声を聞こうと私はカーテンに耳を当てた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
