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「いや実はこれ、本当の話なんだ」
「えぇ!!!本当なの!?」
この世界に魔法使いがいたなんて......。信じられないにも程がある。
「その国ごとによって魔法使いの魔法は違って、例えば飯国だと”道具の使命”。色々な物を作り能力を吹き込む事が可能な魔法だ」
いや強すぎる。色々なものって兵器とか銃とかって事でしょ?しかもそれに能力がつけられる...爆弾付きの銃弾や盗聴機能付きの紙も作れるってことでしょ?戦争特化型の魔法すぎる。
「そしてこの我々国の魔法は”死者蘇生”」
バン!!
ビクッッ
驚きながら大きい音がした方向を見ると、ぐるぐる眼鏡の男性が机を叩いて立ち上がっているところだった。男性は立ったまま下を向いて言う。
「その魔法は、死者を生き返らせる事ができるんよな?どんな人間でも...!」
誰か生き返らせたい人が居るのだろうか?この魔法に全てを縋っているような悲しさが声からは感じられた。顔が下を向いているので表情は分からない。
グルッペンはぐるぐる眼鏡の男性の気持ちを考える事ができなかったのだろうか、察する事ができなかったのだろうか、
「いや、必ずしも生き返らせる事ができるとはかぎらない。死んでから1分以内だったら生き返らせる事ができる」
ただたんたんと真実だけを伝えた。眼鏡の男性の顔は依然見えない。
「......あぁ〜ゃっっぱ死者蘇生って所詮夢話か...!変な希望持って損した〜!」
男性は再び席に座る。
「でも実際にあるんだ。そういう魔法が!」
「でも”死者蘇生”ってこの世界のルールを壊すような魔法だよね」
「そうやな!でもその魔法は神がつくったんやろ?」
「おかしな話」
...これ私いらなくね?男達はじゃんじゃんと意見を言い合い、私がなぜ強いかという論点を完全に見失っている。私は隣にいるグルッペンに何で私が強いのか早く言ってと伝えた。グルッペンは、忘れてた!!と言い、男性達に向かってもう1度説明をし始める。
「Aがなぜ強いか、さっきの話に戻るんだが...」
「勿体ぶらず早く言いなさい!」
このままグルッペンの話を聞いていたら日が暮れてしまいそうだし論点をまた見失ってしまいそうだったので言った。
「はぁ。分かった早く言うわ!それはAが我々国の魔法使いだからだ。これで分ったな?」
「......は??マジ?」
思いもよらぬ発言にグルッペンの言っている事が分からなくなり
「.........えええええ!!???」
一瞬の沈黙を置いて全員が叫んだ。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます!応援していると言われてとても嬉しいです! (1月31日 6時) (レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します!!面白かったです!!更新頑張ってください!応援してます! (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。1日1更新以上頑張ります! (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます! (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもんごはん | 作成日時:2024年1月26日 17時