生きて帰ろう ページ13
朝、男性の”ご飯じゃい！！”という声が聞こえて起きる。周りを見ると私は部屋の中のベッドで寝ているようで、窓の外では小鳥たちがちょうど空を舞っている所だった。
「...いやここは何処？」
ナチュラルな雰囲気に呑まれてしまったが、私は今知らない場所の知らないベッドで寝ている。いや恐怖！私がなぜここに居るのか、今までの出来事を順に追っていく。
まずしあくんと神社の掃除をした。そして家に帰ろうとしたら迷子になった。もう山の中で寝ようとしたら空を飛んでいて叫んだ。
...多分ここで意識を失ったんだと思う。そこからの事は覚えていない。...もしかして私誘拐された？！気づいた時にはここに居たって事はもうそうでしょ！待ってマジでヤバイこのままもう命も助からなかったり...
「ギャァァァ！無理無理絶対無理！！」
どうにかしてここから脱出しないと、自分の命が危ない。私は部屋の窓から脱出することにした。窓から地面までどのくらいの高さがあるのか見てみると、５ｍぐらいの高さだった。５ｍくらいでよかった！アイテムがあれば何とかなりそう！頑張れ私！
何か脱出できそうなアイテムがないかとポケットなどを探っていたら、
コツン
と何かが手にあたった感触がした。
これは...！
手にとってみるとゆりこ婆ちゃんからもらった透明な鈴の首飾り、しあくんからもらった神々の力が宿った石の小包が出てきた。
出てきたのはいいけど...。
「使えね〜！！」
脱出に使えそうではなかった。
...が、この不安な状況の中での知っている人からのプレゼントの品は、”生きて帰る”という気持ちを焚き付けてくれ、自分の心を落ち着かせるのにも十分な物だった。
ゆりこ婆ちゃん、しあくんとまた生きて会うためにも頑張って帰らなきゃ！
しあくんからの石は再びポケットに入れ、ゆりこ婆ちゃんからもらった鈴の首飾りは傷が付かないようにシャツの内側に隠すようにつけた。
「ん〜窓からの脱出も難しそうだし、ここは普通にドアから脱出しますかね〜」
窓からの脱出は大怪我をしそうなので、第２の候補・ドアからの脱出をすることにした。鍵が空いていなかったら”即ジ・エンド”だが空いていたらこの部屋から出ることは超簡単だ。その後が超大変だと思うが...。
まぁとりあえずドアに向かって歩いていく。
てくっ、てくっ、てくっ。
ドアの前に立ち、ドアノブに手を乗せた。
「ふぅー」
一息ついてから、私は勢いよくドアを押した。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
