平和すぎる日常 ページ2
「Aちゃ〜ん！ちょっと来てほしいんだけど〜」
「ゆりこ婆ちゃん〜！わかったよ〜！！」
ここは我々国。たった５年前までは領土が小さく、とても貧しい国だった。しかし、国の総領が変わってからは目覚ましい成長を遂げていて、強い国に喧嘩を売りまくり、勝ちまくっているようだ。
今は飯国と絶賛戦争中らしい。
「いや〜ここ最近、村の道路も硬い素材になったね〜」
「それ、コンクリートって言うんだよ。もしかして知らなかった？」
「そりゃ知らないわよ〜、ここ田舎町よ？」
私はA・フユリ。私には親と５つ上の兄がいる。だけど、親の勉強法が難しすぎて家出している状態だ。今が１８歳で１３歳のときに家出したから...もう家出して８年になるか〜。
え！？もう８年！？改めて思ってみると結構長い間家出しているなと思う。
「Aちゃん？ぼーっとしてるけど大丈夫？」
「あ、大丈夫だよ！考え事してただけ」
そしてこのゆりこ婆ちゃんは、家出をしてここら辺を彷徨っていた見ず知らずの私を家に出迎えてくれ、食べ物を食べさせてくれ、住む場所を与えてくれた命の恩人である。
最初の頃は迷惑をかけないように１日だけ泊まらせてもらって、稼げる職にすぐにつこうと思っていたが、ゆりこ婆ちゃんに
『１３歳の子供がまともに働けるとは思わないわ。全然迷惑じゃないから、せめてここで働きなさい』
と言われ、それからはゆりこ婆ちゃんの家で暮らしている。
今は村の人達のお手伝いをしたり、ゆりこ婆ちゃんと一緒に野菜を作ったりとても充実した生活をしている。
「あ、そうだ。ちょうどAちゃんに渡したいものがあったんだ」
落ち着いた声でゆりこ婆ちゃんは言った。今までプレゼントみたいになにかを渡されるときは決まって私の誕生日のときだったから、誕生日でもなんでもない日に物をもらうのは多分初めてだ。
「え？なになに！！なにを渡してくれるの？」
「はい、どうぞ。」
そう言ってゆりこ婆ちゃんは私の手に何かを渡してきた。
手を見ると、透明に光っている鈴の首飾りがあった。見れば見るほど透明な色に吸い込まれそうな、とてもきれいで不思議な感じがする首飾りだ。
「これはお守りだよ。最近戦争が起こっているでしょう？もしものときAちゃんがって考えると心配で心配で仕方がなくてね〜。ここも安全とは限らないし、一応渡しとくよ」
「...ありがとう」
私の為に用意してくれた事に驚きながらも受け取った。
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます！応援していると言われてとても嬉しいです！ (1月31日 6時) (
レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します！！面白かったです！！更新頑張ってください！応援してます！ (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。１日１更新以上頑張ります！ (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます！ (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんごはん | 作成日時：2024年1月26日 17時
