プロローグ ページ1
ある国の城内にて。
「えぇ〜。この会議に参加されている皆さんはもうご存知の事かと思いますが、この国は今窮地に陥っています」
赤いマフラーを着ている男が怖いくらい淡々とした口調で言った。空気も緊張感に満ちている。
「今この国は戦争をしているということは周知の事実ですよね。それにあた」「え!!!そうだった
の!!??あっっっ」
赤いマフラー男の話を遮ってヨレヨレのシャツを着た青い男が間抜けにもそう言ってしまい、はぁ〜とみんながため息をつく。
「本当に!なんでお前がここに呼ばれたか分かっとるのか!?お前の頭では到底理解できない事かもしれないけど、これから言う事は重要な事やぞ!?」
「分かってるよ〜。えぇ〜と、なになに?今この国が戦っている相手の国を早めに潰した方がいいんだよね?」
「その通り」
赤いマフラー男……ではなく隣にいた金髪眼鏡の男が答えた。その眼鏡の男が少し不服そうにしているのに気づいた青い男はいまにも笑いそうになっている。
「トントンが説明してくれた通り、この国は今飯国と戦争をしている。だが、飯国が予想以上に強く、想定されていなかった被害などが出はじめている状況だ。この国にも限界が近づいてきている」
「え!!!そうだったんか!!??あっっっ、やべっっっ」
さっきヨレヨレシャツ男の失敗を目の前で見ていたのにも関わらず、サッカー服の男は間抜けにもそう言ってしまった。
「コネシマさっき鬱先生の失敗を見ていたよな!!こういう場面ではそういう事言っちゃだめ!!せめて心の中に留めとけ!!!!」
「ロボロすまん!驚きすぎてついw」
「だから笑う場面ちゃうわ!!!」
この二人の言い合いという名のコントで会議の雰囲気が少し和んだ。
「まぁ、まぁ。そこら辺で言い合いを終わりにして話を戻そう。これからどうなるのかを直球に言ってしまうと、この国は負ける可能性がとても高い」
この男の言葉に雰囲気が元に戻ってしまった。
「そこでだ、この国である人間を雇おうと思っている」
「信用できるんか」
その話を聞いてすぐに目を細めている男が言った。
「いくらグルッペンのお願いであろうとも、信用できない強くもない人間をこの状況で雇う訳にはいかない」
「そこは心配ない!!俺が知っている中でそいつは一番信用できるし、一番強い人物だ!!そいつの名は....」
会議に臨んでいる者全員がその次の言葉を待っている。
「A・フユリ、俺のいとこだ。」
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れもんごはん - イチゴさん» ありあとうございます!応援していると言われてとても嬉しいです! (1月31日 6時) (レス) id: eaf58a5fc1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - コメント失礼します!!面白かったです!!更新頑張ってください!応援してます! (1月30日 16時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
れもんごはん - こばさん» ありがとうございます。1日1更新以上頑張ります! (1月27日 9時) (レス) id: 2a69315616 (このIDを非表示/違反報告)
こば - 最初の説明のところで「ラーメンを一緒に作ってください....」という言葉が面白すぎてやばいです。更新待ってます! (1月27日 8時) (レス) @page2 id: 471b61655b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもんごはん | 作成日時:2024年1月26日 17時