#１５７ ページ7
.
.
.
「はぁ〜気持ちいい〜！」
大浴場に１人、貸切で温泉を堪能中。
すごく立派なお風呂で、外には露天風呂もある。
あとで行ってみようかな…
そんなことを考えていると、戸が開いておばあさんが入ってきた。
掛け湯をしてから同じ温泉に浸かる。
「あら…貴女が女将さんの言ってた若いカップルさん？」
「あ…多分そうですかね？」
「ふふ、こんな可愛らしい女の子と２人だなんて、贅沢だわ〜」
綺麗な白髪のおばあさんは優雅に笑ってこちらを見つめる。
「お名前なんていうの？」
「富永Aです。えーと…」
「Aちゃんね！私はまさ子」
「まさ子さんは、ここにはよくいらっしゃるんですか？」
「毎年この時期に主人と来てるの、２人ともとっても好きで」
「へえぇ、私今日初めてなんですけど、一瞬で気に入りました！私１人じゃ手を出せないお値段ですけど…(笑)」
「ふふ、ボーイフレンドと来たのね？さっき見かけたわ〜」
「えっあ、」
「安心して、おばあさんこれでも口は堅いのよ？」
あ、すばるくんのこと知ってるんだ…
すばるくんがどんどん有名になっていることと、おばあさんの優しさがすごく嬉しかった。
まさ子さんと２人で露天風呂に移動して、目一杯温泉を堪能して一緒に出ると、そこにはすばるくんと、少し離れたところに座ってるおじいさん。
「お待たせ、あなた」
「すばるくんお待たせ〜」
「じゃあね、Aちゃん、とっても楽しかったわ」
「私もです！」
「あぁ、うちのがお世話になったね、話に付き合ってくれたのかい？」
おじいさんがおばあさんを優しく見つめながら言う。
「いえいえ！すっごく楽しかったです！私の方が話を聞いてもらったような感じでしたし(笑)」
普段はさらにも照れくさくて話せない惚気も、まさ子さんにはなんでか出来てしまって。
それをずーっとニコニコ聞いてくれてた。
「じゃあ、失礼します！」
「またね、お宿、楽しみましょう〜」
手を振って別れると、会釈しただけで口を結んでいたすばるくんがまじまじと私を見つめる。
「どーしたの？」
「…A、すごいな」
「なにが？」
「や、俺、あのおじいさんとずっと一緒やったけど一言も話さへんかったで(笑)」
「人見知り、もうちょい治せばー？」
「俺はええねん、メンバーとAだけで」
手を繋ぎながら廊下を歩く。
こんなに堂々と歩けるの、なんか新鮮！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 809人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れん(プロフ) - 紫月さん» 紫月さんいらっしゃいませ！（ちがう）嫌な流れですよね〜（ ; ; ）まだ悲しそなすばるくん続くので、それもイイって言ってもらえるように頑張ります！もう以降してしまいますがそちらもどうぞお願いします〜 (2017年2月28日 13時) (
レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - まってヤバイやないですか、かなりやないですかぁ(´；ω)ほんま早くあの可愛らしすばるくんがみたいです(´；ω；`)れんさんの書かれるすばるくんが大好物な私にとって早く2人には仲直りしてほしい…でももうちょい悲しそなすばるくんもみたい…(*ﾉдお邪魔しました!笑 (2017年2月27日 13時) (レス) id: e6eeb86e12 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ��楓��というお部屋は、楓の花言葉『遠慮』『美しい変化』『大切な思い出』というのを踏まえて選びました。今回の旅行編にぴったりかなぁ〜と！この感想欄を見とくださった方だけが知る事実でした(笑)それにしても、すばるくんの我慢は長かった…(｀・ω・´) (2017年2月10日 0時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - うんぴーさん» うんぴー様、コメントありがとうございます。そうなのですね！特に実体験とかではなく付けたので、すごい偶然で私もびっくりしてます(´ｰ｀)これからもよろしくお願いします〜 (2017年2月9日 20時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - あつかえさん» あつかえ様、コメントありがとうございます〜！楓さんとおっしゃるのですね！素敵な名前で羨ましいです〜！頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします(^^) (2017年2月9日 20時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れん | 作成日時：2017年2月5日 17時
