#162 ページ12
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「…あー、ほんまええわ」
「温泉?」
「それもやけど、この旅行」
「あぁ、そうだね、楽しいね!」
「Aとやったらなんでも楽しいねんけど…なんや、ええなぁ」
「ふふ、」
「誕生日過ぎたのに、デッカいプレゼント貰ってもうたしな〜」
満足そうに、今度はすばるくんからおでこにキスされる。
「…怖くなかったか?」
「うん、」
「ほんまに?」
「うん!」
「気持ち良かった?」
「うんって!…いや、うそ、違うから!」
なにそのワザ!!
思わずうんって言っちゃったじゃん!
「ちゃうん?」
「違くないけど…もうやだっ!」
恥ずかしい!なにこれ!!
「顔隠すなって」
「もーすばるくんやだ…」
「おまっ、嫌とか冗談でも言うなや!」
「冗談じゃないし…」
「もっとあかんわ!すばるくん大好きーやろ!ほら、言うて?!」
「すばるくんが言って?」
「え?好きやで?…わかっとるやろそんなん」
「んふ、(笑)」
何回聞いたかわからない好きは、やっぱり何回聞いても嬉しい。
すばるくんの胸板にもたれかかって外の空気を感じる。
えろいことになるのかなって思いきや、思わぬゆっくりとした時間。
「すばるくんって、私のこと結構甘やかすよね?」
「んー?」
「好きでいてくれてるのはわかるけど…これが普通なの?」
裕樹とすばるくんしか付き合ったことないから普通がわからないけど…
すばるくんって、異常に優しい気もする。
「…普通やないよ?」
「そうなの?」
「他のやつと比べても、俺の中で比べても」
「…そうなんだ、」
「なんでかわかる?」
後ろから私を覗き込むすばるくんの顔が、綺麗で、思わず見惚れそうになる。
「…どうして?」
「俺ナシじゃ生きていかれへんようにしよー思て」
え、
え?
「な、なにそれ」
「べったべたに甘やかして、Aが離れていかんように頑張ってるねん、俺」
ちょっと微笑んで、次は頰にキス。
「まあ、A見てたら甘やかしたなるだけっちゅーのもあんねんけどー」
「う、うん?」
「こんな甘やかすん、俺だけやからな?これが当たり前になったら、もう他のやつと付き合えへんからな、俺のとこおるしかないやろ」
怪しく、笑って
唇が触れた。
「…なんか怖いんだけど、」
「そんなことないよ、ただ、好きなだけやで?」
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れん(プロフ) - 紫月さん» 紫月さんいらっしゃいませ!(ちがう)嫌な流れですよね〜( ; ; )まだ悲しそなすばるくん続くので、それもイイって言ってもらえるように頑張ります!もう以降してしまいますがそちらもどうぞお願いします〜 (2017年2月28日 13時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - まってヤバイやないですか、かなりやないですかぁ(´;ω)ほんま早くあの可愛らしすばるくんがみたいです(´;ω;`)れんさんの書かれるすばるくんが大好物な私にとって早く2人には仲直りしてほしい…でももうちょい悲しそなすばるくんもみたい…(*ノдお邪魔しました!笑 (2017年2月27日 13時) (レス) id: e6eeb86e12 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 楓というお部屋は、楓の花言葉『遠慮』『美しい変化』『大切な思い出』というのを踏まえて選びました。今回の旅行編にぴったりかなぁ〜と!この感想欄を見とくださった方だけが知る事実でした(笑)それにしても、すばるくんの我慢は長かった…(`・ω・´) (2017年2月10日 0時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - うんぴーさん» うんぴー様、コメントありがとうございます。そうなのですね!特に実体験とかではなく付けたので、すごい偶然で私もびっくりしてます(´ー`)これからもよろしくお願いします〜 (2017年2月9日 20時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - あつかえさん» あつかえ様、コメントありがとうございます〜!楓さんとおっしゃるのですね!素敵な名前で羨ましいです〜!頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします(^^) (2017年2月9日 20時) (レス) id: 3703d99415 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れん | 作成日時:2017年2月5日 17時