兎系×猫系＝《まふまふ》 (ページ1)

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兎ページ1

どうも、皆さんこんちにわ！
大天使まふまふこと相川真冬です。

「……終わった」

ポチッと仕上げと言わんばかりに押したスペースキー。その瞬間肩にのしかかってきた疲れが、僕の猫背気味な背をさらに丸める。

「………A」

口からポロリと零れてきたのは、同じ家で共に寝食を共にしている彼女の名前。

そう言えば昨日の昼に部屋にこもったまま、彼女の顔も見ていないし声も聞いていない。
もともと《猫系》と言うべき彼女の性格からして、寂しがるような柄ではないと思うが。

「僕が寂しいんだよぉお……」

ぐで、と机に項垂れる。
そう、僕はいわゆる《兎系》。彼女に甘えて甘えて、常にそばで擦り寄ってたいタイプ。

「…A？」

重い体を無理矢理に動かし、部屋から出る。
そこはいつも通り綺麗に片付けられており、その真ん中のソファには小さな猫が丸まっていた。

『…すう…』

穏やかに寝息を立てている彼女。
やはり寂しがってた様子もなく、少しだけ寂しくもなるが、彼女がこっそり僕のパーカーやタオルを握りしめているのを見た時から、寂しさより愛おしさが増した。

「……」

すりすり、と彼女の頬に自分の頬をすり寄せる。少しだけ僕より温度が低く、柔らかい頬。

すると、彼女が不機嫌そうにその綺麗な目を開いた。

『……まふ、ヒゲ剃って。ジョリジョリして痛い』
「仕事頑張ってた彼氏にひどいよぉ…まぁ、一日放置してたからね…剃ってくる」

立ち上がり洗面所に向かおうとすると、くいっと袖がひかれた。
その袖を握ってるのは紛れもない彼女で、僕が見つめ返すと、彼女は少しだけ頬を染めて、綺麗な唇を動かした。

『お疲れ様…』
「……！うん！！」

あァ、可愛い！！