２ You ページ2
｢パパ？私ここに1人で住むの？｣
只今15時丁度
午前10時半に息切れした叩き起され必要最低限の身支度を整え連れてこられたのは車で片道1時間の3階はありそうな大きいおうち
｢ここ広すぎない？｣
たしかに一人暮らしをしたいとは伝えたけれど
私の理想との規模が違いすぎると思う
入口の門をくぐるとそこにはプールとBBQセットに
ハンモックのついた大きなお庭
そして少し進めばダルメシアンとドーベルマンが大きなおうち(犬小屋)からお出迎え
｢かわいいぃ！！！」
ママ｢小さい頃飼いたいって言ってたでしょう？
自立するのにもってこいかなって思ったのよ｣
パパ｢後で名前をつけてやりなさい
大事にするんだぞ？？｣
大きく頷いて私たちは5人(3人と2匹)で犬小屋を後にした
家に入ると目の前には大きな玄関にリビングルーム
私には勿体ないアイランドキッチンと洗濯機置き場付きのサンルーム
1階と2階には大きなバスルームとトイレが2つずつで2階には私の寝室と別に7部屋
驚きのあまり言葉が出ず最後に覗いた3階には大きなカラオケ、シアタールーム、ダンスが練習できるくらいの部屋に音楽室みたいな部屋
正にアイドルの宿舎って感じ
｢パパ私さ無職だしお料理壊滅的だよ？
おうち燃えちゃうよ？崩壊だよ？
それにこんなおうちの家賃払えないよ｣
ママ｢そこは、安心してちょうだい！
ママたちがここにシェアハウスする人たちを準備したわ！｣
シェアハウス？
私一人暮らしがしたいって伝えたのに？
パパ｢我社を継ぐまではここで大家さんをやるんだよ？出来るねAちゃん｣
｢えっと…｣
ママ｢ごめんねAちゃん
パパとママそろそろ行かなくちゃ
また会いに来るわ…チュッ｣
パパ｢何かあったらすぐ連絡するんだよ！
いつでもやめていいからねっ！…チュッ｣
パパが言う話には募集をしたところ7人グループの男の子達が来るらしい
女の子がアイドルとルームシェアってどこの夢物語だよってツッコミをしたかったけれどその言葉はグッと飲み込んだ
ていうかバレたらサセンに何されるかわかんないじゃん
アイドルとかそんなにわかんないのに大丈夫なのかな私…
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作者名：唯花 | 作成日時：2021年6月10日 3時
