【d!】来世では将来の魔王達のお姫様になりました (ページ19)

今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:5,941 hit

18 ページ19

そして洞窟に戻ると

「おかえりめぅ～」

一番にオスマンさんが出迎えてくれた

「あおかえりなさいご飯はもうできてますよ」

「Aにミルクあげたいわ！」

「溢さないように気を付けるめぅ」

「わかっとる！はい！A」

鬱が私に向かってミルクがはいった入れ物を差し出してくる

『あぅ』

正直恥ずかしいけれど一人で小石をもつのがやっとな私にできることは本当に少ないのだと実感させられたので大人しく食べさせてもらっています

「たくさん飲むなぁ」

「いろいろ普通の赤ちゃんと違うから勘違いしそうになるけどまだ一歳にもならない子やしなぁ」

『んくっんくっ』

まぁ中身は純粋な赤ちゃんじゃないしね牛乳おいしい

「あもう全部飲んだ」

「そのあと背中を優しく叩いてげっぷをださせないといけませんよ？」

「本当に優しくな人間は、か弱いんやから赤ちゃんやったら尚更やで」

「おおんとんとんとん」

『けぷっ』

「できたで！」

「上手いなぁ」

『あう』

「あ危ないで！」

おろしてほしいだけだったんだけど危なかった...

『あぶぅ...』

「じゃあおれらも食べる？」

「そうですねその間Aさんは」

「俺！俺の膝の上！空いとるで！」

「自分の膝の上も空いてます！」

「二人は一緒にAと今日お昼いっぱい遊んだやろ？大先生もさっきミルクあげたやろ？エミさんも朝Aを膝にのせてたし消去法で俺の膝の上にのせることになるで」

「ままぁ確かにそうやな」

「じゃあお借りするめぅ～可愛いめぅ～柔らかくてぷにぷにしとる～」

頬を触られている

まぁ普通の赤ちゃんなら泣きわめくことだろう

『あぅ』

特に不快感はないし泣きわめいたりはしない

ベッドやご飯を提供してもらってるしこのくらいなんてことない

「ほんまにおとなしいなぁ～」

『あぶぅ』

前世では反抗なんて許されなかったし大人しくしてないと後で後悔してたしで反抗するなんてすっかり頭から抜け落ちていた

きっと大きくなったら可愛げのない子供になるんだろうな