【d!】来世では将来の魔王達のお姫様になりました (ページ11)

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「なぁなぁこの子に名前つけん？」

「名前か確かにそうだな名前は、必要だな」

名前....前世では名前は、どうでもよかった

ただ、私は、聖女という名前が重要視されていたのだから誰もほんとうの名前で呼んでなどくれなかった

『あぅ...』

「よしでは今からお前の名前は、AだよろしくだゾA」

『う？』

A....A

何だかそれがもとの名前だったのかと思うほどにAという名前がすっと胸の中に消えていく

「Aちゃんめぅねよろしくな！」

『ううぇ』

やめてそんな風に暖かく名前を呼ばれたら...

「Aちゃん？」

『う"ぁ"ぁぁぁぁぁぁぁ』

私は、この人生において始めてないた

「えちょ！」

だってうれしくうれしくて

今まで誰かにこんなに優しく名前を呼ばれたことがあるだろうか

今まで聖女と言う呼び方以外で呼ばれたことがあるだろうか

ない

こんなにも優しくあたたかい呼び方をされたのは今が始めてだ

「誰かあやす方法しらん？！」

「だ大丈夫やでー」

「何も怖いものなんてないで！」

『うぅひぐっぐすっ』

夢であってほしい私には、こんなにあたたかい気持ちは、受け止めきれないから

「ほらいないないーばー！」

「チーノお兄ちゃんがおるでー」

「シャオロンお兄様もおるでー！」

『うぅ....ひぐっ』