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第10話 ページ11

「以上になります」

モエギ班による今回の任務の報告が終わったのを見ながら、自分の息子を見つめる。少しばかり面倒くさそうな顔をしているが、ここが火影室とあって対応はしっかりしている。
おつかれとナルトが声をかけたあと、モエギが書類をナルトに手渡した。増えた書類に嫌そうな目を浮かべたナルトをよそに、シカダイ達に声をかける。

「お前達、この後の修行は」
「シカダイはこの後Aとデートだそうです」
「は?」
「ちっ、げーよ!!」

いのじんの言葉に一瞬固まる。デ、デート? 俺だけじゃくナルトまでも驚いていると、顔を赤くさせたシカダイが大きな声で否定した。
Aって言うと今護衛対象にするかどうかで案が出ている、あの子だよな。え。え?

「デートでしょ」
「ちげーよ!! そもそも付き合ってねぇし!!」

もう俺の息子はお付き合いを経験しているのかと呆気に取られれば、シカダイの言葉に今度はいのじんとチョウチョウが固まった。

「え、嘘。あれで付き合ってないの?」
「付き合ってねーよ」
「え、マジ? じゃぁ、シカダイの片想いなの?」
「へぇ……どこが好きなの?」
「どこって……別に、な、なんだっていいだろ! 帰る!」

幼なじみの二人があんな反応をするくらいには当たり前に感じてたと言うことか。目を点にしている間にシカダイ達は火影室から出て行ったらしく、バタンと火影室のドアが閉まる音で固まってた意識を元に戻した。

「……まじかよ……」
「シカダイの片想いってば……」

俺の動揺がナルトにも移ったらしく普段は出さない口癖が驚きのあまり出てきている。あまりにも衝撃的すぎて、ふと窓に視線を向けて下を見た。
例のAが何故かミツキに抱きしめられていて、素早くシカダイがAをミツキから奪い取り睨みつけているのを目撃してしまった。

「……マジか……」

あいつがイケてる派っていうのはわかっていた事だが、まさか、まさか、あいつが片想いとは思わなかった。
タイプは親に似ないんだな。と、心の中で思った言葉は口に出てたらしくナルトがじっと俺を見つめていた。

「いや、血は争えねーってばよ」
「そうか……? Aは大人しいだろ……」
「昨日のことを思い出してみろって」

ナルトに言われて思い出したのは昨日のボルトの事件。あぁ、そういえば……。
昨日のアレが全てでは無いだろうし、俺の勘だがAはきっと気が強い。成長したらもっと強くなるだろうな、色んな意味で。
血は争えねーな……。

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設定タグ:BORUTO , シカダイ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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レナ - こんばんは、体調は大丈夫ですか?更新頑張ってください! (5月3日 19時) (レス) id: 9d52581983 (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - レナさん» 嬉しいです、ありがとうございます!!更新頑張ります! (3月8日 22時) (レス) id: 37ed0d3f16 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 更新ありがとうございます!これからもこの作品を楽しく読んでいきます、お疲れ様でした! (3月8日 22時) (レス) @page24 id: 9d52581983 (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - レナさん» 心配をおかけして申し訳ないです……。遅くなりましたが更新させていただきました!楽しみに待っていただき本当にありがとうございます! (3月8日 22時) (レス) id: 37ed0d3f16 (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - ユキさん» 遅くなってすみません!更新させていただきました!楽しみにしていてくれてありがとうございます! (3月8日 22時) (レス) id: 37ed0d3f16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:清水ファンタジア | 作成日時:2023年3月31日 18時

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