人生三度目の転生先はBORUTOの世界でした【アカデミー編】

第16話 ページ18

フライを見失ったナルト達は火影室に戻ってきていた。
夕方頃に感じた不思議な気配と謎の光はアカデミーの図書室からのものだった。
ちょうど、ナルトの影分身が目撃していたのだ。
それから1時間もしないうちに、尾獣並みの大きな白い鳥。
何者かによる敵襲ではないかとナルト達は考えた。

｢現れた場所がアカデミー付近なのが不思議だわ｣
｢誰かが狙われている……とか？｣

そう。謎の気配と光といい、謎の大きな鳥。
全てアカデミーやアカデミー付近でおきていること。
頭を抱えたくなるのも無理はない。
あそこには7代目の息子であるボルトや、うちは一族のサラダ、風影の甥っ子であるシカダイなど、重要な子供たちが通っているからだ。
もしものことがあっては困るのだ。

｢可能性は高いな｣
｢さっき、鳥獣戯画を出した時に下をチラッと見たんだけど、あの騒動のすぐ近くにシカダイがいたよ｣
｢まじかよ……｣

サイの言う通り、先程の場所にシカダイの気配があったのは間違いないとナルトは話す。
自分の子が狙われているとなればシカマルも黙ってはいられない。
しかし、先程の白い鳥の気配は感じられずどこに隠れているのかも特定できない。
ナルトの仙人モードでも探してはみたが、いっこうに見当たらないのだ。

｢早めに手を打った方がいいわね。子供達のためにも｣
｢そうだね。こんな騒動を知ったらボルトは黙ってないだろうしね｣
｢なんたってナルトの息子だしね｣
｢ハハ……｣

サクラやサイが好き勝手に言うが、実際その通りだ。
意外性NO.1と言われたナルトの子なのだ、何もしないわけが無い。
昨日も火影岩に落書きをしてたのが何よりもその証拠だ。
しかし、分からないのは一体誰を狙っているのかということだ。

｢なぁ、サイ｣
｢ん？｣
｢シカダイの他に近くに子供はいたか？｣
｢女の子がいたよ｣
｢女の子……？｣

女の子というのは誰のことだろうか。
同期の子供達ではないことだけは明らかだ。
仮にサクラの娘であるサラダや、チョウジの娘であるチョウチョウだったらちゃんと言うはずだ。
シカダイかその女の子か、はたまたその場にいなかった子供達か……。
どちらかはわからないが、とりあえず守りを固めるのは絶対だ。
明日は様子見のため、臨時にナルト達が来ることでまとまった。

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