第9話 ページ11
受け取った小袋を見ると、赤いリボンのバレッタが入っていた。
よく買えたなと思いつつ、お礼を言うとそっぽ向かれた。
照れてるんだな。可愛いぞ。
「いくらしたの?」
「……セール」
セールで買えばそりゃなんだって安くなる。
それこそ子供でも買えるくらいには。
私たち世代は、ちょっと昔とは違い値段が高い分セールが多くなったとオカンが言っていた。
「ちょっと持ってて」
「ん」
バレッタを髪に留めるために財布と空になった袋をシカダイに預ける。
バレッタに慣れてないため、一瞬使い方がわからなかったがすぐに把握し髪につけることが出来た。
自分では見ることが不可能なので、シカダイに背を向け問う。
「変じゃない?」
「ん」
「なら良かった」
空になった小袋と財布を受け取り、この後どうするかと考えていると1つの足音が聞こえてきた。
「あらシカダイ。その子は?」
「ばぁちゃん……」
ヨシノさんのご登場。
いや、え、歳をとっても麗し……好き……。
やっぱこうしてみるとシカマルに似てるなぁ、そりゃ親だから似てて当然なんだけど。
「はじめまして。AAです」
「はじめまして。いつもシカダイがお世話になってます」
ブランコから降りて挨拶と同時にお辞儀をすると、顔を上げてと慌てながら言われてしまった。
上品に笑うその姿は、恐妻の雰囲気を感じさせない。
自己紹介をお互いに終えると、シカダイがヨシノさんの所に行き何かを話してる。
「Aちゃん。夜ご飯1人なの?」
「えっ?!」
「こんな時間に子どもが一人でいるのはおかしいもの」
なんでわかったんだと思ったが、多分何となく察していたシカダイが今さっきヨシノさんに告げたのだろう。
まぁ、でもさすがに告げなくてもわかるんだろうけど親と喧嘩して家出するのは最近の子でよくあるだろうから決めつけることは出来ない。
「良ければ家で食べていかない?」
「え? や、それはご迷惑じゃ……」
「迷惑なんて、子供が気にしなくたっていいのよ」
「行くぞ」
シカダイによって強引に引かれた手は、ヨシノさんの近くに行くとすぐに離された。
きっと恥ずかしかったのだろうと一人で完結させ、シカダイとヨシノさんと共に奈良家へと向かった。
テマリさんは風影様に呼ばれて12月から留守で、シカマルは仕事が忙しくて帰って来れてないとの事だった。
なんか悪いなぁと思いつつ、3人でクリスマスを楽しんだ。
後日、お世話になったお礼にお土産を持っていた。
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清水ファンタジア(プロフ) - CCさん» 応援ありがとうございます。亀更新ではありますが頑張らせていただきます! (2021年7月8日 0時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
CC(プロフ) - 更新待ってました! ありがとうございます!!続きも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年7月8日 0時) (レス) id: 8f9bdc23ee (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» BORUTOもそうですが、好きな話を沢山書いて練習していくといいと思います。人に見せてこそのものなので、BORUTOも頑張ってください (2020年12月18日 19時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当 - 清水ファンタジアさん» 勇気の言葉ありがとうございます泣 NARUTOは軽くですが知ってるのですが次の世代のBORUTOを書いてるんですがそれをコツコツ書けばたくさんの方に呼んで貰えますかね、、? (2020年12月18日 16時) (レス) id: 02492f2e0b (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» 私も最初は全然上手くなかったんですけど、コツコツ書いていけば、ちゃん読んでくれる人が現れるので大丈夫ですよ! 最初はなかなか苦戦するかもしれないですが…… (2020年12月18日 16時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:清水ファンタジア | 作成日時:2020年10月6日 13時