Episode43. ページ45
体を軽く叩かれ、目が覚める。前に太一が寝ていて昨日そのまま寝てしまったことを思い出す。
『あれ、監督サンに臣何でいんの？つーか何か騒がしくね。』
｢太一くんがいなくて皆で探してたんだよ。ってそれより二人とも早く学校の支度して！特にAくん！今日こそは学校に行きなさい！｣
俺が学生とバレてから監督サンに学校に行けと毎朝怒られるが殆ど行ってない。
『行ったって授業殆ど受けないし意味無いだろ。ってことで部屋から出て。寝起き早々説教は勘弁。』
｢Aくんが毎日ちゃんと学校に行けば言わなくて済むことでしょ！｣
｢うーん…、Aクンおはよッス…。｣
監督サンと言い合っていると騒がしかったのか太一が起きる。
『はよ。あーあ、監督サンのせいで太一起きちまったじゃん。』
｢私のせい！？ってそもそも二人とも遅刻だからね？起きちゃったも何も起きなきゃいけないの！｣
｢おらおら、二人とも落ち着いて。カントクは太一をお願いな。｣
また言い合いになりそうになった時、臣が間に入る。それから太一は今の時間に気付き、慌てて監督サンと部屋から出ていった。
｢Aも早く支度しろよ。談話室で朝ご飯温めてくるから早めにな。｣
それだけ言って臣は部屋から出て行ってしまう。行きたくないが臣が怒ると柄にも無く少し恐怖心を抱くから渋々と制服に着替える。
『臣、太一もう学校行ったか？』
｢あぁ、朝ご飯も食べずに結構前に向かったぞ。｣
遅刻してんだから悠長に朝ご飯を食べる奴はそうそういないとは思うが、やっぱり臣は面白い。
温めてもらったご飯を食べながら携帯を見ていると監督サンが驚いた顔で口をパクパクしている。
面倒臭くなりそうな気がしたから残りのご飯を掻き込み玄関へ急ぎ足で向かい、学校へと歩いていく。
『まだ出席日数に余裕あんのに行くの面倒臭ぇな。』
愚痴を零しながら歩いていると、昨日太一に教えて貰った鹿島雄三の外見そっくりな人が前から歩いてきているのに気付く。
『白いジャージに強面で顎に髭のある男って、まんまあいつじゃん。』
基本舞台前にしかMANKAIカンパニーに顔を出さないらしく、先日春組の公演が終わったばかりだから会うのは難しいと思っていたが…。今日ばかりは監督サンに感謝だ、と思いながら声を掛ける。
『すいません、人違いだったら申し訳ないんですが、鹿島雄三さんでしょうか？』
久しぶりに猫を被りながら聞く。
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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クスノハ | 作成日時：2020年5月14日 3時
