検索窓
今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:76,487 hit

Episode35. ページ37

七尾side

どうしよう、晴翔サンと一緒に楽しそうに話してるのを見てAクンも俺と同じなんじゃないかって思いが先走りすぎた。

取り敢えずAクンの誤解を解かなきゃ、と思って談話室へ向かうもAクンは居なかった。


「…っ、Aクン見なかったッスか!?」


何人か玄関に向かうAクンを見たと言ったから外に行ったんだろう。お礼を言って追いかけようとしたが左京サンに止められる。


「おい、七尾。一旦落ち着け。何があったのか話せ。」

「今日、Aクンが晴翔サンとカフェで楽しそうに話してるのを見て、俺っちと同じなんじゃないかって、AクンもGOD座の団員かもって、それで、それでっ…。」


上手く言葉が纏まらないけど、段々落ち着いてきて事情を話し始めた。


「…確かに、少し気になる所もある。桐ヶ谷が安く買ったと言ってたあの機械類、どう考えても俺が提示した予算で買える範囲ではない。GOD座から借りて途中で使えなくさせる可能性もある。」

「そんなこと無いですよ!AくんがGOD座のスパイだとは思えません!」

「だがスパイじゃないとも限らないだろう。」

「でも!」


監督先生と左京サンが言い合う。俺が話したから?そもそもAクンに聞くのが間違ってた?
どうしよう、と目の前が真っ暗になる。


「太一。」


はっ、と前を見ると臣クンが微笑んでいる。


「大丈夫。取り敢えずAに話を聞かないと何も分からないだろうし、探しに行こう。」

「臣クン…っ。」



もしかしたら帰ってくるかもしれないから夏組と冬組は寮に待機、春組と秋組でAクンを探しに行く。


歩きだろうしそう遠くには行ってない筈だけど中々見つからない。一旦帰ろうとした時、電話が掛かってきた。


「Aくんみつけたよ!」

「っ!サックンそれほんとッスか!?」


場所を教えてもらい、皆でそこに向かう。Aクンは喧嘩をしてるらしく、近づけないから話は出来ていないそうだ。


少し離れた所に春組の皆と監督先生が見えた。


「あ、秋組の皆来たよ!」

「あそこの裏行ったところで喧嘩してる。監督は危ないからお前らで見てきて。」


真澄クンに言われて秋組で覗いてみたら喧嘩というよりAクンの一方的な暴力だった。

Episode36.→←Episode34.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
設定タグ:A3! , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クスノハ | 作成日時:2020年5月14日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。