Episode35. ページ37
七尾side
どうしよう、晴翔サンと一緒に楽しそうに話してるのを見てAクンも俺と同じなんじゃないかって思いが先走りすぎた。
取り敢えずAクンの誤解を解かなきゃ、と思って談話室へ向かうもAクンは居なかった。
「…っ、Aクン見なかったッスか!?」
何人か玄関に向かうAクンを見たと言ったから外に行ったんだろう。お礼を言って追いかけようとしたが左京サンに止められる。
「おい、七尾。一旦落ち着け。何があったのか話せ。」
「今日、Aクンが晴翔サンとカフェで楽しそうに話してるのを見て、俺っちと同じなんじゃないかって、AクンもGOD座の団員かもって、それで、それでっ…。」
上手く言葉が纏まらないけど、段々落ち着いてきて事情を話し始めた。
「…確かに、少し気になる所もある。桐ヶ谷が安く買ったと言ってたあの機械類、どう考えても俺が提示した予算で買える範囲ではない。GOD座から借りて途中で使えなくさせる可能性もある。」
「そんなこと無いですよ!AくんがGOD座のスパイだとは思えません!」
「だがスパイじゃないとも限らないだろう。」
「でも!」
監督先生と左京サンが言い合う。俺が話したから?そもそもAクンに聞くのが間違ってた?
どうしよう、と目の前が真っ暗になる。
「太一。」
はっ、と前を見ると臣クンが微笑んでいる。
「大丈夫。取り敢えずAに話を聞かないと何も分からないだろうし、探しに行こう。」
「臣クン…っ。」
もしかしたら帰ってくるかもしれないから夏組と冬組は寮に待機、春組と秋組でAクンを探しに行く。
歩きだろうしそう遠くには行ってない筈だけど中々見つからない。一旦帰ろうとした時、電話が掛かってきた。
「Aくんみつけたよ!」
「っ!サックンそれほんとッスか!?」
場所を教えてもらい、皆でそこに向かう。Aクンは喧嘩をしてるらしく、近づけないから話は出来ていないそうだ。
少し離れた所に春組の皆と監督先生が見えた。
「あ、秋組の皆来たよ!」
「あそこの裏行ったところで喧嘩してる。監督は危ないからお前らで見てきて。」
真澄クンに言われて秋組で覗いてみたら喧嘩というよりAクンの一方的な暴力だった。
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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クスノハ | 作成日時:2020年5月14日 3時