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Episode33. ページ35

特に問題なく本番を迎え、今日は休演日だ。
学校を出ると校門がやけに騒がしく、近づいてみると至がいた。

面倒事を避けようと来た道を戻って裏門から帰る。寮に近づいて来た時、知らない奴に声を掛けられた。


「お前がA?」


バッチリ目が合ったが知らないフリをして歩きだそうとするも腕を捕まれる。


「おいっ、無視すんな!」

『はぁ、何。俺早く帰りたいんだけど。』


仕方なく返事をして振り返りそう言うと、自信満々に自己紹介をしてきた。


「俺はGOD座の1番手役者、飛鳥晴翔だ。レニさんから伝言を預かってきた。」

『ちょっと待て、レニって誰だ?つーかそもそもGOD座って何。』


信じられないといった顔で俺を見てくる。1から説明してやる、とカフェに連れ込まれGOD座やレニという奴について説明される。



説明されてる時に名前を忘れてしまい、在り来りな山田という苗字で呼んだらすげぇ怒鳴られた。
が、面白いことに変わりはない。


『んで、山田クンは何を俺に伝えようとしてたんだ?』

「だからその名前で呼ぶなっつってんだろが!いてまうどワレェ!!」


久しぶりにこんな面白い奴に会い、笑いながら謝り話を続ける。


『悪い悪い。ちょっとからかっただけだろ、晴翔。』

「ったく。レニさんがAにGOD座に来る気はないかって。てかそもそもAレニさんに色々教えてもらったんでしょ?ならそっちにいるべきじゃない。」


…俺が神木坂レニに学んだ?会ったことも無い、今さっき晴翔に教えられて知った奴に?

俺に特殊効果を教えてくれたのは父親がよく行っていた劇団の人だ。俺に教えてくれた奴が神木坂レニだとしたら、父親の元に連れて行かれる可能性が高い。


……やっと、やっと家族から離れられたんだ。ここで戻る訳には…、と冷や汗をかく。



『…悪いが俺はGOD座に行くことはできない。今後、俺に関わるなと神木坂レニに伝えておけ。』


後ろから俺を呼び止める晴翔の声が聞こえるが、早足で寮に帰る。



『神木坂レニ、GOD座、…晴翔も、関わんねぇ方がいいな。』


晴翔には割と気を許せた方だと思ってたんだがな…。

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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クスノハ | 作成日時:2020年5月14日 3時

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