Episode26. ページ28
｢左京さんもAの事が心配で怒ってるだけだ。Aもすぐ反抗的に話すのやめろよ。｣
『…わかんねぇ。』
｢え？｣
この際だから思っている事を全部言ってしまおう。そう思って言葉を紡ぐ。
『前に連絡しないで帰った時も、今も、あんたらが俺を心配する理由がわかんねぇ。赤の他人だろ。』
｢赤の他人なんかじゃありません。｣
声のする方を見ると佐久間が少し悲しそうな顔で続ける。
｢Aさんがそう思っていても、僕は、僕達は家族だと思っています。血が繋がってるだけが家族じゃないと思います。｣
｢それに例えキリやんが家族って思ってなくても、友達を心配するのは当たり前っしょ！｣
こんな俺を家族と、友達と思っていることを必死に伝えようとするこいつらを見るとなんか悩んでた事が馬鹿らしく思える。
『……俺なんかを友達、ましてや家族だなんて言うやつはお前らが初めてだ。』
はぁ、とため息をついて古市サンに問う。
『古市サンは何を聞きたい訳？1からって言われてもどっから？』
｢…まず、何故劇団に入ったのか、その態度の変わりようは何なのか教えろ。｣
本当に最初っからかよ、と内心ため息をついて答えていく。
監督サンに無理矢理連れてこられて、煙草吸ってた所を臣に見られて脅されて入った事。
流石に最初の態度じゃ仕事にならないから取り繕って接していた事。
どうせ出て行くから取り繕うのをやめた事。
他にも答えようとしていると監督サンが入ってくる。
｢ちょ、ちょっと待って！Aくん、出て行くってどういう事！？｣
『あ？そのまんまの意味だろ。』
｢何で出て行っちゃうの！？｣
｢それより煙草だと？てめぇ未成年だろ！｣
古市サンまで介入してきた。2人揃ってわーわー言っててうぜぇしうるせぇ。
『あー、もううるっせぇな！臣のせいだからもう臣に聞け！俺は寝る！』
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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クスノハ | 作成日時：2020年5月14日 3時
