Episode15. ページ17
次の日、約束通り劇団へ 向かうが凄く行きたくない。俺はやると決めたらとことんやらなきゃ気が済まない。特殊効果をやると言った以上はしっかりとやるが…。
劇団員達といつまでも喧嘩腰じゃ出来るもんも出来なくなる。そう思って昨日は軽く猫被ったがずっとやるのは流石に顔が引き攣る。
何がいい案は無いものか、と考えながら歩いているといつの間にか着いていた。
『はぁ。取り敢えず久しぶりに仮̀面̀つけて接するしかねぇか。』
そう言って玄関のチャイムを鳴らす。
監督サンが出てきて前回夕飯を食べたリビングに通される。
｢じゃあ、まず改めて自己紹介しようか。私は立花いづみ。ここMANKAIカンパニーの主宰兼総監督をしてます。よろしくね。｣
監督サンに続いてこの前より長めに自己紹介をするが基本的に女は嫌いだ。しかも平日の昼間ということもあり、ここにはこいつ以外居ない。
それなら今まで通りでいいか、とぶっきらぼうに返す。
『桐ヶ谷A。特殊効果を学んだことがある。特によろしくするつもりはねぇ。』
すると昨日までの態度が変わったことに驚き戸惑いつつも俺に質問をする。
｢えっと…、Aくんはどこで学んだのかな？｣
『それ絶対言わなきゃいけねぇの？』
正直俺自身の事は他人に極力言いたくない。どんな些細な事でも、だ。
｢うん、出来れば教えて欲しいかな。｣
舌打ちをしてしょうがなく答えようとするとリビングに誰か入ってきた。
｢えーっと、俺戻った方がいいっすかね…？｣
｢あ、綴くん、ううん、大丈夫だよ。｣
綴、と呼ばれる男は多少こちらを気にしながらもキッチンで何かしているようだ。
｢さっきの続き、聞かせてくれる？｣
こいつ以外がいる空間になってしまった。面倒臭いが少しだけ微笑み、昨日のように接する。
『あぁ、昔家族で演劇を見に行ったことがあって。父親の知り合いの劇団で、特殊効果に興味を持ったから教えてもらったことがあるんだ。』
｢へぇ、因みに実際に公演とかでやった事はある？｣
話していると綴がいつの間にか居なくなっていた。面倒臭いからこいつにだけ言っとくか。
『ねぇよ。つか、俺ここの奴らと仲良くするつもりねぇから。仕事に支障がでないように最低限は取り繕うが、劇団員が居ない時はそれするつもりも無いから。』
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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クスノハ | 作成日時：2020年5月14日 3時
