Episode10. ページ12
寮の案内をされつつ稽古場に着くと数人の男達が何やらセリフを読んでいた。
｢監督先生！先に読み合わせしてるッスよ。あれ、その人は…｣
｢この間も来たから覚えてると思うけど、桐ヶ谷A君。演劇に興味持ってくれてるみたいだからちょっとだけ見てもらおうと思って！｣
気にせずいつも通り始めちゃおうか。というと派手なアクションの練習をしだした。
｢このグループは秋組でね、アクションを取り入れた舞台が得意なんだよ。｣
他の3つのグループの説明も始めたが軽く聞き流す。そして有り得ないことを口に出した。
｢A君もこの劇団に入らない？｣
『…は？』
…意味が分からない。他にも色々と言っていたが何故、という疑問ばかり頭に浮かび他の言葉は耳に入らない。
無言で立ち上がり稽古場を出て、先程案内された内の1つのバルコニーへ向かう。
カチッとライターをつけ煙草を吸って気持ちを落ち着かせるも、あの女が言った言葉を思い出す度イライラする。
『はぁー。まじであいつ何考えてんのか全く分かんねぇ。』
暫く煙草を吸っていると横から煙草を取り上げられた。
｢未成年が煙草吸ったらだめだろ。｣
と顎に傷のついたガタイのいい男がそう行ってきた。こいつ秋組の稽古してたんじゃ…と思うも気がかりなことを言ったため聞き返す。
『あ？未成年？俺はもう20歳なってんだからいーんだよ。てか返せ。』
煙草を取り返そうとするも適わず、ニコッと笑いながら衝撃的な言葉を口にする。
｢へぇ。じゃあ何で花咲学園の制服を来てたんだ？｣
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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クスノハ | 作成日時：2020年5月14日 3時
