桃鳥と悪魔の子 (ページ12)

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悪魔ページ12

ドレスローザのキレイなお花畑に私は居る。

何をしてるかって？

ドフィにお花のブレスレットをあげるために作ってるの。

仮の姿ではなく本当の姿を受け入れてくれたお礼。

小さいお花が愛らしくて心が安らぐ。

主人公「出来た、喜んでくれるかな？あ、お揃い作ろ。」

次の花に手を伸ばした時、小さな女の子が近寄ってきた。

物欲しげに花のブレスレットを見ている。

主人公「どうしたの？これ、欲しいの？」

女の子は恥ずかしげに頷いた。

主人公「あげる、貴女によく似合うわ。」

しかし子供の手に渡る前に母親らしき女の人に手を弾かれた。

女「私の子供に近寄らないで！！」

………まだ何もしてないじゃない、何でそんな事言うの？

女「私の子供を呪おうなんて考えないで、悪魔め！！」

主人公「わ、私は………、………呪いなんて！！」

それでも周りは『悪魔』だとか『死んでしまえ』とか言う。

胸がキュッと締め付けられて苦しい。

許せない………、私を否定する全てが！！

その瞬間私の中の他人に対する優しさの気持ちが消えた。

主人公「何よ、悪魔だからどうしたって言うの？雑魚がよく悪口言えたものね。」

和やかなお花畑から悲鳴があがって一部は血に濡れていた。

主人公「いい気味ね。私に楯突かなければよかったものを………。」

片手にドフィのために作ったブレスレットを持ち王宮に飛んで帰った。