雪柱 ページ10
今日は杏寿郎にでぇとに誘われた。
御館様「今日はずいぶん嬉しそうだね?」
(人1)「今日は杏寿郎にお出かけのお誘いを受けたから楽しみです!」
御館様「君が心を許せる友達が出来て良かったと心から思うよ。」
(人1)「そろそろ時間だから表でないと………、杏寿郎が迎えに来てくれますから!………では、行ってきます。」
御館様は微笑み『楽しんでおいで。』と見送ってくれた。
お庭に出て待ってると程なくして杏寿郎が来た。
赤い着物に黒い袴がよく似合う。
杏寿郎「(人1)、今日も可愛らしいな!」
『薄桃色の着物もよく似合うな!』と言ってくれた。
初めて着る色だから、嬉しいな!
手を繋いで街に出る。
普段の街と変わらないのに、いつもより集まる視線が、声が怖くて杏寿郎の袖にしがみつく。
私が怖がってるのを察した杏寿郎は一度落ち着くために茶屋に寄ってくれた。
(人1)「………ごめん、なさい………。私の瞳、………生まれつきこんなのだから、鬼子だって…聞こえてきて………。私なんかと、歩いてたら、………杏寿郎も、悪いように言われr」
杏寿郎の手が私の口を優しく抑えた。
杏寿郎「これ以上悲しくなるような事を言うのは止せ、(人1)は決して鬼子ではない。それに、俺はその瞳は綺麗だと思う!」
そんなことを平然と言うものだから、頬に熱が集まって赤く染まってしまう。
杏寿郎「大丈夫だ、(人1)はもう一人では無い。俺が側についてるのだから………。」
杏寿郎が優しく頭を撫でてくれる。
杏寿郎の、顔の良さはさることながらまるでお日様のような笑顔が、優しさが、暖かい手が大好き。
面倒見が良くて誰よりも私の事を気にかけてくれて………。
………もしかして私、杏寿郎の事が好きなのかな………?
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年12月1日 23時