雪柱 ページ9
今日は男後輩隊士と合同任務だった。
隊士「あ、あの………!今度、僕に稽古をつけて、貰え、ま、せん………か………?」
言い終わりに近づくにつれて声が震える。
………私ってそんなに怖いのかな………?
後ろに気配を感じて振り替えると杏寿郎が。
杏寿郎「(人1)、あまりに遅いから心配したではないか!」
そして後輩隊士の方をみて笑顔で『また今度にしてもらえるだろうか?』と言った。
笑顔なのは笑顔なのだが目が笑って無かった。
虎に狙われた仔兎のように血相を変えた後輩隊士はまるで突風の如く去っていった。
(人1)「心配してくれたの?ありがとう、杏寿郎!」
ギュッと抱き締め、私の首筋に顔を埋める彼。
杏寿郎「………他の男の臭いがついてしまったな………。」
………最近合同任務が多いし、男の隊士と一緒になることが多いからかな………?
………でも何でこんなこと言うんだろう?
〜煉獄 said〜
やはり俺は嫉妬深いのだろうか?
合同任務だけの関係の男隊士にすら(人1)に近寄って欲しくないと思ってしまう。
手っ取り早く(人1)を俺のモノにする方法を見つけねばな!
"明朗快活"という仮面の下には本性が隠れている。
今日も男隊士を追い払うのだって、あぁ、危ない、嫉妬しすぎて本性が危うく現れるところだった。
………加虐趣味、加虐性愛という本性を覆い隠し続ける事がいつまでできる事やら………。
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年12月1日 23時