雪柱 〜煉獄 said〜 ページ8
(人1)が柱になってはや数ヶ月。
柱の皆の前では饒舌になった、自分を認めてくれたからだそうだ。
喋らなくともその容姿故に他の男隊士に好かれて居た。
俺と合同任務に行って以降の(人1)の服装は変化した、袴を着用するようになった。
理由をきけば以前宇随殿と手合わせした際、改善点として言われたと答えた。
『伊黒の鏑丸が懐いてくれた』『不死川と美味しいおはぎを食べに行った』『宇随殿の素顔は以外だった』『悲鳴嶋さんが頭を撫でてくれた』とか俺に話しかけてくれるのは嬉しいがいつも他の男の話ばかり。
あぁ、………どうしたものか。
………妬けてしまうな。
(人1)「悲鳴嶋さんより背が高くなった!」
天元「ちげぇだろ、俺が肩車してやってるからだ!」
(人1)「あ、煉獄さん!宇随さん、煉獄さんのところで降ろして?」
天元「ったく、ガキじゃねーんだし自分で歩けよ!」
なんだかんだ言いながら俺のところまで(人1)を運んできた宇随殿。
どうせ話すことは目に見えている、………止めてくれ、他の男の話をするのは。
(人1)「見てた?悲鳴嶋さんより背が高くなったの!背が高いと眺め良いね!」
杏寿郎「あ、あぁ、………そうだな!」
精一杯の笑顔を作る。
きっと(人1)は気づいてない、………俺は君の事が好きだと言うのに。
(人1)「煉g「杏寿郎。」………え?」
杏寿郎「煉獄さんと呼ばないでくれ。」
(人1)「で、でも………。………杏寿郎、さん。」
杏寿郎「さん付けも駄目だ!」
頬を赤らめる(人1)、なんと可愛らしい!
そしてたどたどしく俺の名前を言う。
杏寿郎「よくできました!」
頭を撫でてやると上目遣いで此方を見る(人1)。
はぁ………、そのどこまでも愛らしい表情を他の男に見せたくはないな………。
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年12月1日 23時