雪柱と炎柱 (ページ4)

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雪柱～煉獄 said～ページ4

よもやよもや、下級の鬼と言えど束で来られると少しばかり厄介だな！

とはいえ、あまりこちらの支障にはならないが。

早めに二体片付けて残りも狩らねばな！

二体の鬼の頚を跳ねると同時に複数の切り裂かれる音が聞こえた。

驚いた、あんなに俺より小さく華奢な(人１)が軽々とあの大剣を操り鬼の頚を跳ねるのだから。

最後の一体にも迫った(人１)だったが鬼の頚を跳ねることが出来ずに俺の隣まで飛び退いてきた。

成る程、間髪入れずに鬼の頚を跳ねる事は出来ないのだな！

(人１)「煉獄、さん、………二人で、斬りましょう………。」

再び構える(人１)。

一瞬にして鬼の後ろに回り込む素早さは特殊能力か何かだろうか？

(人１)「雪の呼吸、壱の雪・小夜吹雪！！」

杏寿郎「炎の呼吸、壱の型・不知火！！」

俺が前から、(人１)が後ろから鬼の頸を狙う。

流石に二人同時には耐えられなかったのだろう、鬼の頸が跳んだ。

鬼が灰となって消えるのを見届けた(人１)はそのまま意識を失った。

体力の消耗が激しいのだろうか？

このまま鬼殺隊本部に戻るよりここから近い俺の屋敷で休ませてあげるしかない。

(人１)の日輪刀を背中のホルダーに納めてやりおんぶしてやる。

まるで氷のようにヒンヤリとした体温が伝わる。

一瞬、【彼女は人間ではない】という事が頭を過った。

雪女なんてただの伝承、作り話だと思っていた。

………彼女は一体何者なんだ？