雪柱と炎柱 (ページ28)

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雪柱～宇随 said～ページ28

ひさびさに(人１)と任務だった。

須磨が泣きながら派手に過剰な俺の心配してくれたおかげで待ち合わせに少し遅れたものの相変わらずの優しさで許してくれた。

驚かそうと背後をとったとき以前はなかった痕がうなじや首筋に着いていたのが見えた。

それに、最近は独り暮らしを始めたのだろうか御館様の御屋敷で暮らしてないらしい。

だからわざと食事に誘った。

天元「なぁ、最近どこで暮らしてんだ？」

訊くと(人１)の声があからさまに震えた。

天元「地味な隠し事はするなよ？」

(人１)「き、杏寿郎の屋敷に。」

煉獄の屋敷？

まぁ煉獄と(人１)の関係性は良好で一緒に居ることも多かった。

とはいえ派手に同棲をするとはなァ。

天元「声、派手に震えてるが大丈夫か？」

煉獄は派手に独占欲が強いし嫉妬深い。

だから心配になって仕方ない。

(人１)「大丈夫、大丈夫…。」

天元「同棲とは急な展開だな、派手に婚約でもしたか？」

ヒュッと息を飲む音が聞こえた。

…何か隠そうとしてるのかしばらく黙り混んでしまった。

(人１)「そう、婚約前提でお付き合いしてて彼から同棲しないかと。近く御館様に報告に伺おうとしてたけど任務が立て込んで。」

…任務、ねぇ。

ここ最近の任務はそこまで来てねぇはず、立て込むほどでも無い。

それに、必死に隠そうとしてるのが地味に伝わってくる。

だけどここで確信をついた問答をしたところできっとはぐらかしてくるだろう。

まだそこまで束縛は強くなって無さそうだし様子見といたしますか！

天元「なるべく早く行ってやれよ？御館様は我が子のように思われてるのだから。」

(人１)「ありがとう、天元。」

天元「おぅ！」

屋敷につくまでの道のりは話を忘れさせるべく別の話にすり替えた。