雪柱 ページ13
帰る筈なのに杏寿郎の屋敷に連れてこられた。
そして杏寿郎の部屋に通される。
夕暮れ時で薄暗い部屋。
杏寿郎「なぜ不死川と居た？」
(人１)「さ、実弥にこの前おはぎをご馳走になって、………そ、それで！」
杏寿郎の瞳が不気味に光って怖い。
杏寿郎「実弥…か………、俺のモノなのに俺以外に手懐けられたか。」
床に押し倒される。
両手は押さえつけられて抵抗出来ない。
(人１)「さ、実弥は、違うの！！」
杏寿郎「俺の前で他の男の名前をだすな！！………俺に話すのはいつも他の男の事ばかり、どれだけ我慢してきたと思ってる？」
思えば今まで杏寿郎に話したのは確かに全て杏寿郎以外の男の人と関わったときの思い出。
(人１)「気づかなくてごめん、許して………。」
涙で視界が歪む。
杏寿郎「あぁ、そういう事か。………まぁ、簪くらいでは害虫避けにはならんな！」
害虫………、な、なんの事………？
そんなことを考えていると首筋にチクッと痛みがはしった。
(人１)「んぃッ………／／／」
杏寿郎「んッ………、これくらい濃く付いていたら大丈夫だろう！今はまだ千寿郎が起きているからな、このくらいで済ませておいてやるが………。次はどうなるか分からんぞ………？」
獲物を狩るような目、いつもより一層低い声。
目から溢れる涙を舐めて不気味に微笑む杏寿郎。
杏寿郎「もしかしたら………、(人１)が二度と害虫と関われぬよう壊してしまうかもな………。」
今までの明朗快活で多くの人から慕われてるような杏寿郎とは違って相手が苦しむのを楽しみ恐怖で支配するような杏寿郎。
………どっちが本当の彼なの………？
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作者名：シャルロット フレーズ | 作成日時：2020年12月1日 23時
