雪柱と炎柱

雪柱 ページ11

楽しいでぇとの時間は早いもので、もうそろそろ日暮れ時を向かえる。

杏寿郎「(人１)、良かったら受け取ってくれ！」

渡された箱を開けると赤い飾りのついた簪が入っていた。

(人１)「綺麗………、ありがとう！」

簪を女性に贈る意味って何だったっけ？

確かお母さんが幼いころ教えてくれた。

たしかその女性の事を………………？

ダメ、肝心な部分が思い出せない。

(人１)「またお出かけに誘ってくれる？今日、楽しかったから………。また今度、杏寿郎の屋敷にお泊まりして良い？千寿郎君にも会いたいな！」

杏寿郎「………何時でも来て良いぞ、きっと千寿郎も喜ぶだろう！」

帰り道、他愛もない話をしてると直ぐに産屋敷邸に着いた。

別れたくなくて袖を握る。

杏寿郎「寂しい顔をするな、また直ぐに会える！」

頬に手を添えられて唇に軽く触れる程度のキスをされる。

『約束だ！』っと微笑む彼にコクリと頷く。

どんな形であれ私のファーストキスの相手が杏寿郎になってしまったことに夕餉の時ようやく気づいた。

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追加設定

住居 産屋敷邸
両親を鬼に殺されて行く宛の無いため御館様が住まわせてくれた

呼吸技

壱の雪 小夜吹雪(さよふぶき)
鬼の頚を水平に振った大剣で断つ

弐の雪 雪月花(せつげっか)
桜を模した雪の吹雪による斬擊

参の雪 電光雪火(でんこうせっか)
二人一組の技
雷の呼吸の使い手と合わせれば吹雪に雷が乱反射して鬼を斬る
炎の呼吸の使い手と合わせれば吹雪が赤く染まり鬼に直撃したら爆発する斬擊に変化する

肆の雪 棺霙(ひつぎみぞれ)
冷気を鬼へ与え続け鬼の体の水分を凍らせる
凍った鬼は砕け散って消滅する

伍の雪 雹豹疾走(ひょうひょうしっそう)
豹のように素早く鬼との距離を詰めて鬼の頚を断つ
鬼は豹を模した雹に喰われる

奥義 陸の雪 暗黒雪崩吹雪(あんこくなだれふぶき)
完全な特攻技、自身の雪女の妖力を完全解放、防御は一切無視で暗黒の吹雪を操り鬼を斬る

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