参拾漆 ページ38
炭治郎が柱稽古に参加してから僅か一ヶ月位で私の屋敷まで来た。
岩柱の行冥と同じく強制ではないから大多数は来てないけど。
最近の隊士はほんとに気合いと根性がないな。
胸はさらしで潰し黒い忍服を着て男装する。
準備を整えて後輩達の元に行くと顔には出てないが怯えや恐怖と言ったような心の声が伝わってきた。
(人1)「………、お前ら何怖がってんだ?怖いなら帰れ、そういうやつは戦場で足手纏いだ。私の稽古は命懸けだ、軽い気持ちで来たならそれは大間違いだと思え。」
そう、私の稽古は命懸け。
(人1)「今からお前らには山の中で7日の短期演習をして貰う、その山には藤の花は無いからな無論鬼も出没するし私が仕掛けた罠もある。なに、最終選別の罠があるモノと思えば良い。ただし7日が絶対とは限らない。私は日が射す間山に居る、各自日輪刀を持ってる筈だ。腕に自信があるなら私に挑め、少しでも攻撃が当たれば山を降りることを認めてやる。」
ここに来た約20人は生き延びるだろうか………?
伊之助「おいおいおい、この伊之助様をナメてんのか?なんなら今ここでお前を切り刻んでやるぜ!!」
(人1)「はっ!威勢だけの弱者がよくそんな大口が叩けるなァ?!来いよ、挑んだテメェがどれだけ能無しか教えてやる。」
善一「やめなよ伊之助ェ〜、(人1)さんから恐怖の音がしてるからさァ………!!」
炭治郎「伊之助落ち着け、今の俺達では(人1)さんに勝てるわけが無い!!」
しがみついた善一を払いのけ炭治郎の忠告を無視して私めがけて突進する伊之助。
伊之助「獣の呼吸陸のきb………?!」
(人1)「遅せェんだよ、のろまで単純で救いようのねぇバカだな。」
伊之助の日輪刀を取りピッタリ背後に立ち伊之助の喉元に刃を当てる。
(人1)「目が見えてねぇからってナメんな、私は空気の動きで全てが分かるんだ。何処にいて、どんな感情、気持ちで、どんな動きでどんな技を何処に撃とうとしてるのか。………威勢だけのバカはすぐに死ぬ、覚えておけ。」
伊之助に日輪刀を返して後輩達を山に送り出す頃には日が傾いていた。
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三月の専属ストーカーなつめみく - あぁ好き (10月21日 22時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年10月24日 2時