参拾陸 ページ37
天元「満月(ミヅキ)、この子の名だ。この子の良いところが満月のようにかけること無く全うな人に育って欲しいと思って考えた。」
満月の夜に産まれたからとかそういう単純な理由かと思った。
幼い頃から人を殺す術を教え込まれて一線外れた世界に居たから自分の子供には普通に生きて欲しいのだろう。
満月が産まれてあれから三日後、柱稽古場所の山に久々に顔を出した。
天元「もっと早く走れ!!」
相変わらず大きな声が山中に響く。
雪崩のように隊士達が山を降ってきた。
天元「まったくダメダメだなお前らは、死ぬ気で休んで死ぬ気で走れ!!」
昼食のおにぎりを配り終えて炭治郎と少し話す。
(人1)「炭治郎、頑張っているようね。」
炭治郎「ありがとうございます!………無事に出産されたのですね、おめでとうございます。」
(人1)「名前は満月(みづき)よ、抱っこしてみる?」
炭治郎は長男だったからあやすのとか得意だろうから。
………うん、抱っこの体勢とかも完璧だね。
炭治郎「満月くん、はじめましt………?!」
炭治郎がとびきりの笑顔で話しかけるも何が気に入らなかったのか満月が泣き始めた。
天元「炭治郎、テメェ長男だったくせにあやすの地味に下手だなァ。」
代わって天元が抱っこすると落ち着きを取り戻して泣き止んだ。
そしてしばらく天元があやして居ると満月はスヤスヤと眠り始めた。
(人1)「天元はあやすのが上手だね。」
天元「だろ?」
そろそろ午後の稽古なので天元から満月を返して貰った。
そしてなるべく天元から離れる。
………だって五月蝿いから。
天元「休憩は終わりだ!!早く走りに行かねぇと派手に30本追加するぞ!!!」
また後輩隊士が消えるように居なくなり静かさが戻った。
時々天元の声がこだまして聞こえてくるけど。
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三月の専属ストーカーなつめみく - あぁ好き (10月21日 22時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年10月24日 2時