参拾伍 ページ36
時が流れること三ヶ月、柱稽古に炭治郎が復帰した頃には私は臨月を迎えていた。
稽古終わりに炭治郎が会いに来てくれた。
炭治郎「(人1)さん、ご無沙汰してます!」
(人1)「久しぶり、元気にしてた?」
炭治郎「はい、もうすぐ母親になられるんですね、おめでとうございます!」
(人1)「わざわざ疲れてるのに来てくれてありがとうね。きっと炭治郎が無一郎の所にいく頃には私も稽古の用意をしてるから、頑張ってね?」
急に青ざめた炭治郎だったけど直ぐに元気な返事をして帰っていった。
人間より妊娠期間が短い分体力の消費が早い。
最近は起き上がるのも数分しかもたない。
今宵は満月らしい。
雲一つない月夜の光が部屋を青白く照らす。
(人1)「綺麗な満月ね………。」
大きくなったお腹を撫でながらそっとお腹の中の赤ちゃんに話しかける。
話しかけた時、突然陣痛が始まった。
引き裂かれるような痛みに悲鳴にもならないような叫び声が出る。
破水した時、天元達が部屋に来た。
雛鶴「天元様は外で待っていて下さい、破水してます。」
天元「雛鶴、まきを、須磨、頼むぞ。」
天元が居ないと心細くて、一瞬でも良いから手を握って欲しかった。
(人1)「手………、………握ってぇ………?独りは怖いの………!!」
伸ばした手が暖かい大きな手に包まれる。
天元「大丈夫、須磨達がついてる。俺も戸の外で待ってるから。………(人1)なら派手に絶対に大丈夫だ。」
天元が部屋から去ったけどすぐ側に天元の気配があったので落ち着いて出産に望めた。
出産が終わった頃には赤ちゃんの産声と須磨の泣き声が響いた。
まきを「(人1)、よく頑張ったな!男の子だ、抱いてやれ。」
須磨「ほんとに、母子ともに無事で、産まれてきてくれて、よがったぁ………!!」
部屋の戸が開けられて天元がやって来た。
雛鶴「おめでとうございます、元気な男の子です。」
報告を聞いた彼は私の頭を撫でて『ありがとう』と言った。
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三月の専属ストーカーなつめみく - あぁ好き (10月21日 22時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャルロット フレーズ | 作成日時:2020年10月24日 2時